横須賀市教育委員会は、中学校完全給食の実施に向けて「(仮称)横須賀市学校給食センター基本計画」を策定するとともに、給食センターの整備・運営の事業手法を、設計・建設・運営を一括して発注するDBO方式に決めた。
今後は地質調査を6月から8月までの間に行った上で、2018年度前半にDBOの「実施方針等の案」を公表し、事業者を19年度の前半に選定する。市が既存施設の解体を19年度前半に完了。19年10月ごろ契約を結び、同年11月から20カ月間かけて設計・建築を進める。21年7月〜8月は開業準備期間とし、夏休み明けに中学校完全給食を始める。
市が導入を目指す中学校完全給食は、給食センター1カ所から全23校に約1万食を配送しようというもの。給食センターの建設予定地は旧平作小学校(平作5ノ28ノ10、約1万4900平方b)で、敷地内には校舎、体育館、プールなどが残る。
提供可能食数は、今後の生徒数、教職員数などの推移を踏まえて1日当たり1万食とする。給食センターの耐用年数は、一般的に建物は30年以上、機器類は10〜15年程度といわれることから、初期整備費と運営監理費のそれぞれを総合的に考慮したライフサイクルコストの観点から、財政負担の軽減を図る。
横須賀市教育委員会が行った調査によると、1万食規模の給食センターの基本プランを2階建て延べ床面積5406平方bと設定し、概算事業費を算定したところ、施設整備費は52億9840万円、維持管理・運営費は88億4350万円となった。
提供:建通新聞社