内灘町が大根布小の分離新設校として同町白帆台2丁目に建設した「白帆台小学校」の竣工・開校式は6日、同校体育館で開かれた。関係者や児童、教職員ら約400人が出席し、北部地区の新たな教育拠点の完成を祝った。
川口克則町長は式辞で「町の未来を担う子どもたちが個性豊かに伸び伸びと学習できる学校になることを期待している」と述べた。奥村豊美校長があいさつし、米田昭夫県議、恩道正博町議会議長、才鴈一博県金沢教育事務所長が祝辞を贈った。学校に銅像を寄贈した中居治さんの息子範康さん(中居土建社長)に川口町長から感謝状が贈呈された。
児童を代表して6年生の飯田秋成さんと百万花梨さんが「明るく、すばらしい学校にしていきます」とお礼の言葉を述べた。引き続き、新入生67人の入学式も行われた。
白帆台小は、白帆台地区の人口増加に伴い大根布小の教室に不足が生じることや、児童の通学区域の適正化を図るため、16年度から2カ年で新設された。建設規模は校舎棟RC造3階建て延べ6105平方メートル、体育館RC造平屋建て延べ996平方メートル。「質実剛健」をテーマに、堅牢でシンプルな管理しやすい造りとなっており、中庭を中心に各教室を配置した。採光を確保し木材を多用することで、開放感のある明るい空間を創出している。
中庭に面する位置に吹き抜けの図書室を配置したほか、オープンスペースを設けるなど、多様化する教育環境に対応できるようにした。校舎内に学童保育クラブも併設し、プール(25メートル5コース)、6452平方メートルのグラウンドなども整備した。
総事業費は22億1845万円。