岡山市と総社市、JR西日本は4日、JR吉備線(岡山−総社間を結ぶ20・4`)を次世代型路面電車(LRT)化することで合意した。新たに7駅を増設する予定で、今後は、地元説明などを行い、事業化に向けた基本計画の策定作業に入る。開業まで10年程度の準備期間を想定している。
設備や車両などに要する初期費用は約240億円で、JR西日本が約58億円(24%)、岡山市が約70億円(29%)、総社市が約21億円(9%)、残りは国庫補助を活用する。
LRTとはLight Rail Transit(ライトレールトランジット)の略で、環境負荷の小さい交通体系の実現に有効な交通手段。低床式車両や電停のバリアフリー化により、乗降時の段差が解消され、誰もが利用しやすいなど利便性の向上が図れる。吉備線のLRT化により、国道180号の渋滞解消や都心部流入交通量の抑制効果、利便性向上による交流、吉備路観光の活性化などが期待されている。
「提供:建通新聞社」