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建設経済新聞社
2018/04/05

【京都】伏見の下三栖樋門撤去計画 設計等経て32年度に撤去工

 京都市洛南土地改良区が事業主体となり、京都市伏見区の下三栖樋門が撤去されることになった。
 縄手橋北側の下三栖樋門(京都市伏見区下鳥羽六反長町44−1)は、東高瀬川両岸3・1fの農地に灌漑する樋門。近年の宅地開発で受益地が大幅に減少し、新たに水源を確保したことにより、下三栖樋門からの農業用水の取水が必要でなくなった。
 下三栖樋門の樋管(昭和初期に設置)は築造後90年以上が経過した構造物。取水ゲートは現在閉め切っているが、経年劣化で増水時は樋管へ河川水が浸透することもあり、構造的に弱い樋管に起因して破堤する恐れがある。そのため、災害の未然防止と維持管理の軽減のため撤去することになった。
 主な工事は、取水樋門1門撤去、取水ゲート(1・15×1・20m)1門撤去、樋管(0・6×0・7m)撤去、操作台管理橋(1ヵ所)撤去、取付護岸工(低水)復旧、取付護岸工(高水)復旧、水路護岸工(復旧)、高水敷保護工(復旧)、仮設工事一式。
 施工手順は@川裏側、川表側坂路工の設置A川裏側樋管撤去B鋼矢板二重締切設置C仮締切工(大型土のう)設置D護岸工撤去E堤防開削F樋門基礎撤去G築堤盛り土H護岸工復旧I仮締切工撤去J鋼矢板二重締切撤去K川裏側築堤盛り土。
 30年度は測量設計を進める。31・32年度に補償調査を進めるとともに、32年度に撤去工事を行う。補償工事は33年度に実施する予定。
 全体事業費は実施設計費等を含め9480万円を見込む。国が55%、京都府が42%、京都市が3%を負担する。