県土整備部は4日、国の2018年度「防災・安全」「社会資本整備」各交付金を活用する河川・海岸・ダム事業の内示状況をまとめた。国認証は総額33億1200万円となり、前年度に比べて12%増。同部河川課では「昨年の九州北部豪雨など近年、各地で発生している水害を踏まえて予算が伸びた」と分析している。
事業別では▽河川改修事業24億3200万円▽海岸事業1億8800万円▽ダム事業3億5500万円▽広域連携事業3億1000万円
国認証額は県の当初予算枠を3億円程度上回っており、今後「6月補正」で追加補正する。
主な事業は、河川改修の塩見川(鳥取市福部町岩戸〜栗谷)で河道掘削の継続に2億5000万円。大路川(鳥取市吉成〜津ノ井)は倉田排水機場に5億4100万円を投入。八東川(八頭町米岡〜徳丸)は瀬戸橋上流の護岸工に9000万円。このほか東郷池(湯梨浜町長和田)の築堤、小松谷川(米子市青木〜南部町天萬)の護岸工はそれぞれ1億円を配分した。
特定構造物改築では西大路排水機場(鳥取市)に1億9100万円、洗井川排水機場(鳥取市正蓮寺)は1億8500万円を充てる。
また、海岸事業は岩美海岸(岩美町浦富)の人工リーフに8800万円、ダム事業は佐治川ダム(鳥取市佐治町尾際)の電気設備改良が中心。広域連携は湖山池(鳥取市湖山町南〜福井)の浚渫工事と浅場造成を促進する。
同部は県当初予算の範囲内で29億3700万円を各県土整備事務所と局に配分した。「6月補正」では国認証額に合わせ、佐治川ダムや湖山池などで増額手当てする。
日刊建設工業新聞