日本工業経済新聞社(茨城)
2018/04/03
【茨城】筑西広域市町村圏事務組合が基幹設備改良に3カ年14・3億円/18年度当初予算
筑西市、桜川市、結城市で構成する筑西広域市町村圏事務組合(管理者=須藤茂筑西市長)の2018年度予算がまとまった。主なものでは、環境センターのし尿処理施設基幹的設備改良事業に3カ年継続費14億3199万6000円を措置。このほか、筑西消防署川島分署建設事業に3億6520万円、きぬ聖苑の式場棟改修に3791万4000円を計上。一般会計の総額は59億8275万4000円で、前年度比3・5%(2億1564万1000円)の減となった。
環境センター(筑西市下川島658)のし尿処理施設では、循環型社会形成推進交付金を活用し、基幹的設備改良事業に取り掛かる。18年度に長寿命化計画や基本設計などを策定し、19〜20年度に設備の更新工事などを実施していく計画だ。
継続費の年度割りは、18年度に1479万6000円、19年度に602万円、20年度に14億1118万円を設定している。
同センターではほかに、し尿処理施設におけるポンプ設備などを含む機械設備工事や破砕機カッターの交換工事など、定期的な修繕工事に4735万8000円を投じる。ごみ処理施設では工事費2億7694万9000円を充て、灰溶融設備の改修工事、高速破砕機改修工事などを実施する。
川島分署建設事業ではこのほど、新庁舎の建設予定地として、国道50号バイパスと県道船玉川島停車場線の交差点付近(A2509u)を決定。新庁舎の規模はRC造2階建て、延べ1350u程度を想定。18年度中に実施設計を策定し、年度後半にも建設工事を公告する見通し。工事は18〜19年度にかけて実施する。18年度予算には、工事費3億6000万円、監理委託料520万円を計上。
消防関係では工事費1571万4000円を設定。明野分署と結城南出張所の庁舎防水工事などを実施する。
斎場「きぬ聖苑」(筑西市下川島655―1)では、施設の長寿命化を計画。18〜20年度に改修する計画で、18年度は式場棟の屋根や外壁の改修、外部通路の補修を実施する。年度早期の発注を目指す。事業費は3791万4000円。
また、火葬炉内における耐火物全体積替工事を計画しており、18〜20年度の3カ年で順次進めていく。18年度事業費としては1844万4000円を予算化した。
プールや温浴施設を備える「筑西遊湯館」(筑西市下川島471―2)では、プールろ過装置のろ材交換工事やパネルヒーター更新工事など、維持補修関係に合わせて2262万円を盛り込んだ。