愛媛県は、ICT土工のモデル工事を2017年度、大洲土木事務所管内の河川工事で2件実施。18年度も引き続きモデル工事を指定し、数件試行する。今後、17年度に実施した2件の検証を行い、新年度の早い時期に実施件数や対象地区、対象工事などを決める方針。
i−Construction(情報通信技術)の導入は、労働者の減少対策や工事現場における生産性向上を図る観点から求められ、国土交通省の直轄工事では、ICT土工の適用を拡大する方針が示されている。
県が17年度に実施したモデル工事では、着工前にドローンを活用した起工測量、ICT建設機械による法面整形を実施。
実施した現場は、広域河川改修の肱川(大洲市菅田町菅田)と久米川(同市阿蔵)。6月1日に肱川菅田工区の現場(施工・松浦建設)で起工測量の現場見学会を実施。12月25日には久米川の現場(施工・中央建設)でICT建設機械(マシンガイダンス)による法面整形の現場見学会を実施した。
県では今後の普及には「建設業者の新たな設備投資やICT技術者の育成が必要となる。今後、モデル工事の検証や業界団体などの意見を踏まえ導入を検討する」とする。
提供:建通新聞社