トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社
2018/04/03

【大阪】近畿地整 18年度予算総額1兆超え

2018年度の国土交通省近畿地方整備局予算がまとまった。全体総額は約1兆0269億円。うち直轄事業費は約2663億円、補助・交付金事業費は約7455億円を配分(両事業費総計の前年度比5%増)し、国道158号大野油坂道路の事業進捗を図る他、国道24号大和北道路や国道42号串本太地道路、熊野川の改修などに新規着手、紀の川・桂川の緊急的な治水対策、阪神なんば線淀川橋梁改築などに取り組む。
 大野油坂道路事業には109億円を投入。大野東〜和泉区間延長14`の整備を重点的に進めるため、WTO適用工事4件を第2〜3四半期に順次発注していく。大和北道路は、京奈和自動車道の一部を構成する奈良北〜奈良間延長6・1`の整備が対象。1億円を充て、高架部の設計などを進める。太地串本道路には2億円を配分した。
 事業化に向けた道路調査は、宇治木津線城陽〜木津川、名神湾岸連絡線で都市計画・環境アセスを進めるための調査、国道8号彦根〜東近江、播磨臨海地域道路で概略ルート・構造の検討を進める。
 河川関係では、熊野川の改修に18億円を投じ、河道掘削などによる市田川周辺の大規模浸水対策に取り組む他、緊急的な治水対策では紀の川に31億円、桂川に41億円を配分。治水関連ではこの他、阪神なんば線淀川橋梁改築に約7億円を充て、用地取得と仮設工事を実施する。
 公園関連では、飛鳥・平城宮跡歴史公園(南門復元・継続など)に30億円、明石海峡公園(海岸ゾーンの民間活力導入、基盤整備)に14億円を充てる。
 この他の主な直轄事業費は、▽国道2号大阪湾岸道路西伸部=15億円▽国道1号淀川左岸線延伸部=5億円▽国道8号野洲栗東バイパス=52億円▽国道176号名塩道路=20億円▽大和川高規格堤防整備=25億円▽天ケ瀬ダム再開発=49億円▽紀伊山系砂防=50億円▽六甲山系同=33億円▽和歌山下津港海岸(海南地区)津波対策=20億円▽八尾空港(改良)=3億円▽大阪1号電線共同溝(都島)=4億円―など。
 国庫債務負担行為(ゼロ国債)は151億円(前年度比5%増)を設定した。