2018年度予算の「箇所付け」が発表され、県土整備部は2日、国交省に関係する直轄と補助事業の予算配分状況をまとめた。県内直轄事業は総額190億円となり、鳥取西道路の大型構造物がおおむね完成したことに伴って前年度当初比65%(103億円減)にとどまった。補助事業は岩美道路など5カ所に37億円の配分で前年度比33%増の大幅な伸び。交付金事業187億2300万円(国費ベース)は前年度比3%減となった。
直轄道路145億円のうち鳥取西道路は86億円。鳥取西IC−浜村鹿野温泉IC間12・8`の年内開通が確実になった。北条道路は17億円で調査設計、用地買収から改良など実工事入りも見込まれる。鳥取豊岡宮津自動車道の鳥取−福部は、「計画段階評価」に伴う調査費が付き、引き続き概略ルートと構造検討が進められる。
国道53号栄町電線共同溝には3億7700万円。また、新規では国道29号祢宜谷歩道整備に着手する。調査費5700万円。鳥取市と八頭町の市町境500b区間が対象。
直轄河川は千代川改修で八日市堰の改修に1億9700万円。日野川改修は2億3000万円で、米子市青木地先の法勝寺川と小松谷川の合流地点から下流の堤防強化が完成に向かう。国府川は倉吉市米積地区の才ケ崎堰改修に2億7300万円。
大山山系火山砂防は、野添5号砂防や吉田砂防など9カ所に11億2200万円。海岸事業は、皆生海岸の浸食対策として人工リーフの整備に4億8600万円。
境港ふ頭再編改良事業(竹内南地区貨客船ターミナル)は、16億5000万円の予算が示され19年度完成に必要額が確保された。岸壁の基礎工事や地盤改良、泊地浚渫などを促進する。
補助事業は岩美道路に20億円が配分され、浦富高架橋や岩美1号トンネルを整備。北条倉吉道路(延伸)の北条ジャンクションは調査設計費2億円が盛り込まれた。
また、交付金事業は米子駅南北自由通路に3億5000万円などが内示された。今後、同部は交付金を各市町村や道路、河川、砂防、治山など各事業の配分先を決定する。
日刊建設工業新聞