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北陸工業新聞社
2018/04/02

【富山】県西部、ホテル計画活発に/金沢と富山の間が強み/高岡駅前でアパグループ射水、小矢部市は誘致活動 

 高岡市内など県西部地域でホテルの開業計画や誘致を目指す動きが活発化している。
 北陸新幹線の開業から丸3年が経ち、新幹線ブームが落ち着きをみせる中でも、金沢、富山両市の間に位置する利便性の良さを強みに、さらなる誘客を狙う。
 高岡市内では、新幹線の開業を捉えた県外資本によるビジネスホテルの新規開業が続く。新高岡駅から金沢駅まで新幹線で十数分。観光客の増加で旺盛な宿泊需要が続く金沢から、高岡への流れ込みに期待を寄せる。17年1月には新高岡駅前に東横イン(東京都)の「東横イン新高岡駅新幹線南口」(同市下黒田)がオープンしたのに続き、同年3月には、あいの風とやま鉄道高岡駅近くにルートイングループ(東京都)の「ホテルルートイン高岡駅前」(同市下関町)がオープンした。
 開業計画では、アパグループ(東京都)が高岡駅前に保有する用地にビジネスホテルの建設を目指す。ルートインの近隣に当たる場所だ。アパグループでは、19年秋ごろの開業を目指し計画を進めたいとし、建設規模や客室数など具体的な内容は検討中としている。
 この用地は、高岡駅東側のJR氷見線跡地で、15年に取得した。高岡市が民間資本による再開発の誘導を目指す高岡駅前東地区の一角。敷地面積は4987平方メートルある。ホテルとマンションを中心に開発構想を描く。
 射水市では、旧新湊庁舎の跡地活用に関連して観光や商業の活性化に向けてホテルの誘致を狙う。公募型プロポーザルで優先交渉権者に選ばれた大和リースグループ(大和リース、三四五建築研究所で構成)の提案には宿泊施設は盛り込まれていないが、今後の展開が注目される。市では、「全国チェーンのホテルからは意思が示されなかったと聞いているが、地元の事業者が検討しているとの話しもあり、推移を見守りたい」とする。地元では善光寺の「第一イン新湊」が移転するのではとの声が聞かれる。
 小矢部市では、あいの風とやま鉄道石動駅舎と南北自由通路が11月に供用することから、駅南側にビジネスホテルなどの誘致を目指している。開発が検討されているのは、駅南口そばの約9410平方メートル。市土地開発公社の所有地と民有地を合わせて確保する。市では、市内企業から要望が強いビジネスホテルなど商業関連施設の誘致に向けて引き続き取り組む考え。現在は「具体的な動きはない」とする。
 砺波市内では、16年12月に潤観光開発(富山市)のビジネスホテル「ホテルパークイン砺波インター」(同市太郎丸)が開業している。

hokuriku