福井市は18年度当初予算で、「みらくる亭大規模改修事業」に3006万2000円を計上した。老朽化したみらくる亭を新たな誘客に向けた魅力的な観光施設として再整備するもので、新年度は基本設計・実施設計に着手する。業務の発注方法など詳細は未定。
美山森林温泉みらくる亭(市波町38―2)はRC造の管理棟とW造の宿泊棟、浴室棟で構成され、延床面積は3646平方メートル。宴会場、食事処、温浴施設などを備え、収容人数は90人。
17年度には基本計画策定支援業務を日建設計コンストラクション・マネジメント/日建設計総合研究所共同事業体に委託しており、中間報告時点での改修コンセプト案は、一乗谷朝倉氏遺跡や大本山永平寺などの観光地に近い立地を活かし、周遊滞在型の観光を推進するため、「福井の歴史・文化に触れあう旅の拠点、やすらぎ処」と設定。
市では20年度中のリニューアルオープンを目指しており、19年度には休館して大規模改修工事に取り掛かる予定だ。
なお、12月議会では、優先度が高く早急に対応が必要な修繕、耐用年数を超える機器修繕などに合わせ、魅力向上に向けた整備として大広間の客室への改修、浴室棟への露天風呂設置、ロビーや食堂の改修などを検討する方針を示していた。