京都市は、園舎の移転と民間移管を同時に行う崇仁保育所の移転先となる敷地にある国有地について、国から取得するため、協議を進めている。
崇仁保育所は、京都市立芸術大学の崇仁地域への移転に伴い、現在地から北約700mに位置する元六条院小学校(下京区河原町通上枳殻馬場上ル若松町420)の一部及び稚松公園南側の敷地に移転する計画。移転先の敷地面積は約1960u。用途地域は近隣商業地域で建ぺい率80%、容積率300%。
敷地のほぼ中央に位置する国有地(京都市下京区富小路通花屋町下る唐物町437外1筆の敷地面積305・71u)について、市は取得要望を近畿財務局に提出。現在、協議を進めており、今秋頃までの取得を目指す。
市は崇仁保育所の移管先法人を選定するための募集要項を今月13日に公表し募集を開始した。移転・民間移管後の定員は150人。0歳児9人、1歳児27人、2歳児27人、3歳児29人、4歳児29人、5歳児29人を想定する。土地(市有地)は50年の定期借地契約を締結し、市が有償で貸し付ける。建物として元六条院小学校の体育館(RC造平屋建、326u/1929年築)と管理棟(RC造2階建、延390u/1939年築)を市会で議決後に有償で譲渡する。移管先法人において、体育館は2020年3月末までに改修し、管理棟は耐震改修又は建替えを実施する。
市と移管先法人が定期借地契約の締結後、移管先法人が新施設を整備する。
今後の予定スケジュールによると、8月上旬に移管先候補者を選考し、9月市会に保育所条例改正議案(崇仁保育所の廃止)を提出して議案が可決されれば、移管先法人が12月頃に着工する。2019年6月から移管先法人への引き継ぎ等を経て、2019年10月までに新施設を完成させ、2020年4月1日に移転及び民間移管となる。