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建通新聞社(中部)
2018/03/23

【愛知】新尾頭・東芳野荘もBT方式で 名古屋市住宅建て替え

 名古屋市住宅都市局は2018年度、市営住宅建て替え事業での民間活力の活用に向けた検討作業を本格化させる。PFI導入の第1弾に選定した柳原荘(北区)に続き、新尾頭荘(熱田区)と東芳野荘(東区)についてもBT方式をベースに事業手法や時期を検討。さらに別途調査費を計上し、複数工区にまたがるような大規模な建て替え事業での活用も模索していく。民間ノウハウを活用する場面としては、現在のところコストダウンや居住者の移転支援を想定しているが、より柔軟なアイデアの活用も視野に入れる。
 柳原荘と同時期に民活導入の可能性を調査していた新尾頭荘と東芳野荘については、PFIを導入する方向性を固めた。どちらも建設するのは1棟のみで、柳原荘と同様にBT方式をベースとして、居住者移転の支援を組み込むことを考えている。
 新尾頭荘の建設地は熱田区新尾頭1。建て替え前の戸数は135戸で、その6割以上の戸数を建設する。公営住宅と改良住宅の合築となっている。
 東芳野荘の所在地は東区芳野1・2。戸数258戸の6割以上を建て替え後も確保する。
 さらに局は、18年度予算の中でPFI事業化検討調査に884万円を確保。複数工区にまたがって順次改築していくような大規模な団地を念頭に、PFIを導入できるかどうか検討していく。柳原荘のような簡易な入居支援ではなく、建て替え中の仮移転を含めた本格的な移転支援業務の可能性を考える。他地域では仮移転に民間住宅を活用した事例もあるという。
 将来的には建て替えに伴って発生する余剰地の活用を含めたPFI事業なども視野に入れる。今後に策定する市営住宅のアセットマネジメント実施方針の中で考え方を示す見通しだ。

提供:建通新聞社