富山市議会総務文教委員会が19日開かれ、中規模ホール整備官民連携可能性調査事業の概要が報告された。客席数は600―800席を想定し、18年度に基本計画を策定するとした。
同事業では、PPP手法など官民連携による整備の可能性を調査。基本的方向性として、市は市有地を民間事業者に賃貸し、民間事業者は自らの資金・ノウハウで中規模ホールを含む複合施設の設計、建設などを行う。市は中規模ホール部分を民間事業者から賃貸し、ホール運営に携わる。候補地は市芸術文化ホール北側の市有地(牛島町地内、敷地面積8450平方メートル)。
ホール部分の基本コンセプトは、幅広いジャンルの演目に対応でき、歌舞伎や舞踏など伝統芸能分野にも対応できる舞台装置や設備を備えたホールとする。客席600―800席程度とし、基本計画策定段階で詳細を決める。
市では18年度に基本計画(施設面、運営面)を策定し、19年度以降に民間事業者の決定、基本協定の締結、設計、工事を順次行う。18年度当初予算案に2009万3000円を計上している。
官民連携可能性調査は日本経済研究所が支援した。