石川県健康福祉部が県立高松病院(かほく市内高松ヤ36)の管理診療棟の改築に向け、現在進めている基本設計は、大詰めを迎えている。
新たな管理診療棟の規模はS造一部RC造地上3階、地下1階建てで、延べ床面積5800平方メートル程度。現在地で建て替える。
改築に際して、県ではバリアフリー化への対応に加え、認知症の高齢者、発達障害の児童など症状や年齢が異なる患者に配慮するため、病状別に診察ゾーンを分けるなどし、受診環境を向上させる。さらには県内の認知症医療の中核病院として視察や研修にも対応できるよう、機能の充実も図っていく。
高松病院は1966(昭和41)年5月に開設。現管理診療棟は病院正面に位置し、施設規模はRC造2階建て延べ2994・17平方メートル(増改築部含む)。内部には外来患者らの診察室、待合室、研修室などを配す。これまでに本格的な改修は未実施で、老朽化が進み、狭隘な状況だった。
基本設計はT・O・N・E(建築)、ムラシマ事務所(設備)が担当。
なお、18年度当初予算(高松病院事業会計)への実施設計委託費の計上は見送られた。