丸屋本社(柳田洋社長)は、複合商業施設「マルヤガーデンズ」=写真=の耐震改修等を計画。改修対象面積は2万549uで、近く清水建設で着工を予定している。工事は、耐震ブレースおよび耐震壁の増設が中心。地下および2階の一部から着手し、テナントの定期借家契約の更新時期を意識しながら進める。同施設ではこれまで、リニューアル等にあわせて一部、耐震補強を進めていたが、民間建築物耐震化補助金を活用した改修に初めて着手する。
場所は、鹿児島市呉服町で、建物規模はSRC造地下1階地上8階塔屋2階建2万2675u。営業面積は1万4403uで、73店舗が入っている。鹿児島三越閉店後の2010年にリニューアルオープンした際に、独立柱のせん断補強を行ったほか、以降もテナント入れ替えのタイミングを利用して耐震ブレースの設置や耐震壁の増設を実施、今後を見据えた対策を進めており、今回はその部分を除いた個所を整備する。構造設計は、金箱構造設計事務所(東京都)が担当。
同事業は、改正耐震改修促進法に伴い、1981年以前の旧耐震基準で、不特定多数が利用する大規模建築物の耐震診断が義務付けられていた施設。