静岡市は、(仮称)三保羽衣公園整備その1を2月13日に制限付き一般競争入札・総合評価方式で公告したが、23日に中止した。内容などを再考し、5、6月ごろの再公告を目指す。
同公園エリアが三保松原の景勝地の制限エリアに入るため、文化庁との協議が必要で、整備許可が下りるまでに時間を要する見通しとなったことから、落札後、工事着手まで空白期間が生じるため中止。植栽と園路広場整備を含む5000平方b以上の公園工事、5600立方b以上の掘削、盛土を含む施工実績などを求め、予定価格は4626万円(税別)だった。
清水区三保の清水三保羽衣土地区画整理事業地内に、区画整理事業で義務付けられる公園として整備するもの。敷地約5000平方bのうち、今回の公告では東側半分約2500平方bの基盤整備、上物整備を予定していた。
2018年末の土地区画整理事業の完成に合わせての供用開始を目指しており、5、6月ごろに東側エリアを再発注した後、進捗を見ながら西側エリアを発注。並行して整備を進めることで、スケジュールの遅れを取り戻したい考えだ。
園内の敷地半分には、仮置きしている土砂6000立方bを用いて高さ6bの築山(つきやま)を築き、津波対策も兼ねた展望台として整備する。他方向から登れるように階段を配置、頂上には東屋も置く。
西側エリアは平地で、多目的広場、遊びの広場、交流エリアを設ける。配置施設は、遊具、ベンチ、照明、植栽、トイレ、東屋を計画している。
設計は昭和設計(静岡市葵区)が担当した。
区画整理事業地内に計画している五つの公園のうち、1号公園と称される最大規模のもの。正式名称は三保宮方の丘公園。2号公園(街区公園・面積1129平方b)も市が整備を担当、18年度に別途整備する。3〜5号公園は、土地区画整理組合が担当する。
提供:建通新聞社
(2018/3/12)
建通新聞社 静岡支社