横浜市医療局病院経営本部は市民病院の再整備で、2018年度に管理棟の工事を▽建築▽電気設備▽空調設備▽衛生設備―の4種に分離して市内企業向けに発注する。今夏の契約を目指して入札手続きを進める予定でおり、JV(建築7億円以上、電気と管2億円以上)での参加を求めることになりそうだ。秋口にも着工し、先行する診療棟などとともに19年度内に完成させて、20年春の開院につなげる。
管理棟は西区宮ケ谷25ノ6の敷地5424平方bを利用して、鉄骨造4階建て延べ1万0857平方bの規模で建設する。医局や講堂、シミュレーションセンター、院内保育所を置く他、低層部の2フロアで約200台収容の駐車スペースも確保。道路を挟んで建設中の診療棟(神奈川区三ツ沢西町34ノ10他、地下2階地上7階建て延べ床面積6万7266平方b)と渡り廊下で結ぶ。
分離発注の種類・数は診療棟の工事と同じ。また診療棟の建築工事と同様に、管理棟の建築工事にもエレベーターの製作・設置を含めることにしている。
診療棟とともに佐藤総合計画(横浜事務所、横浜市中区)が一体で設計を手掛けた。
市民病院の再整備に投じる建設費は周辺道路の改良などを含め総額273億円。このうち診療棟の工事は▽建築=158億2200万円(戸田建設・松尾工務店・馬淵建設JV)▽電気設備=25億9610万4000円(九電工・大三洋行・丸子電気工事JV)▽空調設備=29億8944万円(川本工業・日本装芸・ヨコレイJV)▽衛生設備=22億4424万円(西原衛生工業所・菱和設備JV)―の合計236億5178万4000円で契約した。
提供:建通新聞社