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　金沢市は、１８年度当初予算案に新規に中央地区教育施設再整備事業費５００万円を盛り込んだ。中央小学校を玉川こども図書館の敷地に移転し、こども図書館および公文書館を整備するための基本計画を策定する。
　中央地区における教育施設の再整備は、小将町中学校を現在の中央小学校の建物に移し、中央小を玉川こども図書館の敷地内に移設するとともに、旧ＪＴの建物で構造部が老朽化したこども図書館を改築する計画。小将町中の規模適正化や通学区域の是正、中央小児童の進学先の一本化などが図られる。
　先月、検討懇話会（委員長・中島秀雄委員長市図書館協議会長）が市に提出した意見書によると、中央小の移設とこども図書館の改築について、現敷地では狭いため隣接する玉川公園の一部活用（約２３００平方メートル）を提案。こども図書館の改築では駐車場や施設の一部地下化の検討も求めている。
　当初、中央小とこども図書館は複合化も検討してきたが、児童の安全を確保するため独立した施設にすべきとし、規模は両施設とも３階もしくは一部４階建て、延べ床面積は中央小が約７３００平方メートル（体育館含む）、市の公文書館を併設するこども図書館が約２６００平方メートルを必要とした。
　市は中央小とこども図書館の整備について、基本計画を含め今後５年程度で進めたい考えを示している。現在の中央小を活用した中学校施設の整備は両施設の完成後を予定している。