澁谷工業(本社・金沢市大豆田本町、澁谷弘利取締役社長)は、森本工場を置く同市の金沢テクノパークの区画を追加取得し、新工場を建設する。新工場は一部2階建て延べ床面積約2000平方メートルを計画しており、4月の着工、11月の完成を目指している。
同社が追加取得するのは、「EBシステム森本工場」の向かい側の区画の一部で、敷地面積は1万788・44平方メートル。先月16日に市と用地分譲の仮契約を締結。市は現在会期中の市議会3月定例月議会に財産処分に関する議案を提出している。売払予定価格は3億4801万5240円。
新工場では、同社が世界で初めて開発した電子線(EB)滅菌方式の無菌充填システムに用いる小型部品を製造する。同システムはペットボトルなどの容器に電子線を照射し殺菌するもので、国内大手飲料メーカーなどが積極的に導入を進めており、需要に対応できる体制を整える。
同社は金沢テクノパークで2000年に「RPシステム森本工場」、10年に「EBシステム森本工場」、14年に「RMシステム森本工場」を新設し、今回の取得が4区画目となる。
これにより、同パークの残り区画は6区画となった。