熊本市が整備を進めている一般県道池上インター線(池上工区)が、地域高規格道路ICアクセス道路補助事業で進められる見通しとなった。これまでは一括パッケージの社会資本整備総合交付金事業で実施しているが、個別補助制度に移行すれば集中的な支援が受けられるという。残事業費は約107億円、2022年度の完成を目標にしており、熊本環状道路(池上工区)を含め、事業進ちょくに弾みが付きそうだ。
2月28日、市役所であった17年度第3回熊本市公共事業評価監視委員会で了承された。
西区池上町の池上インター線は、熊本環状道路の池上インターチェンジと熊本駅北側の都市計画道路春日池上線を結ぶ完成4車線の自動車専用道路。広域交通拠点へのアクセス向上や市街地の渋滞緩和、災害時の代替ルートとして期待されている。
計画延長は約1`(幅員18b)で、ほぼ全線が橋梁形式となる。池上インターから県道小島新町線と井芹川を跨ぎ、野口清水線を立体交差でオーバーパスして春日池上線に繋ぐ。
05年度に事業化し、これまでに仮橋やランプ橋下部工・基礎、工事用道路などに着手している。総事業費は約123億円を見込んでおり、16年度末の進ちょく率は事業費ベースで13%(約16億円)、用地進ちょく率は100%となっている。 委員会では、所管する市道路整備課が「熊本地震時は国道3号と57号に交通が集中し、深刻な渋滞を引き起こした。地元の同意もあり、円滑な事業執行が可能。B/Cも4・5と高い」と事業継続とする対応方針案を示し、委員は「用地が終わっているから工事費が付けばそれだけ開通が早くなる」などと理解を示した。今回の了承を受け、今後、市は国に正式に申請する。
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