神奈川県教育局は、「新まなびや計画」に基づく取り組みとして、2018年度に相模原高校や横浜明朋高校など30校で調査・耐震補強設計を行う考え。このうち、横浜緑ケ丘高校など9校は調査(土壌、土地家屋など)のみ実施することにしている。作業を通じて必要な対応策を固め、耐震補強や老朽化対策といった整備の実施につなげる方針だ。
新まなびや計画は、16〜27年度の12年間で県立高校や県立特別支援学校の耐震対策、老朽化対策、トイレ環境などを行うもの。整備事業費の総額は1500億円程度。
今回の調査・設計対象は、耐震診断の結果などを踏まえて小規模補強・補強が必要とされた施設。想定被害として、建物に部分的な柱・耐力壁のせん断破壊などが生じるものの、全体としては水平耐力の低下は著しくないことから、部分的な構造体の補強となるもようだ。
老朽化対策は耐震化と併せた長寿命化、または緊急対策工事として行われる。
18年度に調査・設計を実施する予定の主な施設は次の通り。
【耐震補強設計】(既存施設の構造はいずれも鉄筋コンクリート造)
▽相模原高校・本館(A棟)―3階建て延べ2255平方b
▽川和高校・本館(第3棟)―3階建て延べ2028平方b
▽大和高校・A棟―4階建て延べ2903平方b
▽平塚盲学校・校舎棟―3階建て延べ4985平方b
▽横浜明朋高校・西棟―5階建て延べ7717平方b
▽平塚工科高校・実習棟B―5階建て延べ5509平方b
▽伊志田高校・校舎(南棟)―5階建て延べ5223平方b
▽横須賀高校・特別教室棟(C棟)―2階建て延べ1668平方b
▽綾瀬高校・北棟2―4階建て延べ2331平方b
▽小田原城北工業高校・実験実習(D)棟―4階建て延べ6032平方b
▽麻溝台高校・A棟西―5階建て延べ2227平方b
▽鶴嶺高校・南棟―5階建て延べ4207平方b
▽茅ケ崎西浜高校・管理棟―4階建て延べ3315平方b
▽秦野高校・第2棟(校舎棟)―3階建て延べ3171平方b
▽厚木高校・校舎(1棟)―3階建て延べ3854平方b
▽厚木商業高校・北棟―5階建て延べ6800平方b
▽鎌倉高校・B棟―3階建て延べ4995平方b
▽三ツ境養護学校・第1棟(校舎)―3階建て延べ2741平方b
▽中原養護学校・校舎(A棟)―3階建て延べ3511平方b
▽平塚養護学校・本館―2階建て延べ1140平方b
▽相模原養護学校・校舎(B棟)―3階建て延べ1399平方b
【調査のみ】
▽横浜緑ケ丘高校▽商工高校▽柏陽高校▽新城高校▽川崎北高校▽追浜高校▽平塚江南高校▽寒川高校▽大磯高校
提供:建通新聞社