野々市市が本町2丁目でPFI事業として進めている「野々市中央地区整備事業」の地域中心交流拠点施設の起工式が28日に執り行われ、関係者約100人が出席して着工を祝った。
はじめに粟貴章市長が「人やモノが交流し、にぎわいを創出する地域中心拠点を多くの方に利用していただきたい。利用者の活躍の場や新たな市のシンボルとなることを期待する」と式辞。引き続き、来賓の早川彰一市議会議長、吉田修、徳野光春の両県議会議員が祝辞を述べた。
PFI事業の受託者である野々市中央まちづくり代表取締役(大和リース取締役常務執行役員)の浮穴浩一氏は、同施設の内容を説明した上で「参加企業が一丸となって無事故無災害で施設を完成させ、市のさらなる発展に貢献する」とあいさつした。粟市長による杭打ち初めに続き、辻信行市議会副議長の発声で乾杯した。
起工式に先立ち、安全祈願祭が執り行われた。神事では粟市長と浮穴氏が鎌入れ、設計者の梓・三上・フジタ地域中心交流拠点施設設計共同企業体を代表し、梓設計の中山明宗執行役員中部支社長が鍬入れ、施工を担当するフジタ・豊蔵組・清水建築特定共同企業体を代表し、フジタの鈴木康夫常務執行役員関東支店長が鋤入れを行った。
同拠点施設の建設規模は、S造3階建て延べ3060・16平方メートル。新たな中央公民館や市民活動センター、特産品販売などの民間商業施設を備えるほか、広場、前庭、駐車場などを配置する。敷地面積は7745・09平方メートル。19年4月の開館を予定している。
昨年11月1日に開館した文化交流拠点施設「学びの杜ののいちカレード」と、今回の地域中心交流拠点施設を合わせた契約金額は87億6809万402円(消費税など含む)。事業期間は29(平成41)年3月31日までとなっている。
両施設の設計・施工、維持管理、運営を手掛ける野々市中央まちづくりは、大和リースを代表企業とし、梓設計、三上建築事務所、フジタ、豊蔵組、清水建築、図書館流通センター、太平ビルサービス、アイビックス北陸で構成されている。