日本工業経済新聞社(茨城)
2018/02/27
【茨城県】稲敷市が公共施設解体に4・6億円/18年度当初予算案で
稲敷市(田口久克市長)の2018年度当初予算案が明らかになった。主な事業では、公共施設再編事業で廃止施設の解体工事に4億6978万5000円、合併特例債対象の市道整備に4億4275万円、東中学校の大規模改修に3億9228万9000円、橋梁維持補修事業に2億400万円、江戸崎体育館の照明等改修工事に1億4976万4000円、あずま東小学校の大規模改修に1億2790万5000円を盛り込んでいる。
一般会計の総額は215億8500万円で、前年度と比べて5・9%(12億1000万円)増加。普通建設事業費は30億3209万3000円で同28・5%(6億7295万1000円)の増となった。東中学校の大規模改修や桜川地区の統合小学校整備事業が主な増加要因となっている。
まず総務費では、公共施設再編事業で廃止施設の解体工事費として4億6978万5000円を盛った。対象は新利根庁舎、農村環境改善センター、旧新利根学校給食センター、市商工会新利根支所の4施設(約3億5000万円)と、新東小学校の体育館およびプール(約1億2000万円)。
また新規事業として、圏央道の江戸崎パーキングエリア利活用検討調査委託に1299万3000円を予算化。上りと下りの両方で、地域情報発信施設の整備を構想しており、現在のパーキングエリアの利用状況やPFIなどの導入可能性について調査する。
続いて教育費では、桜川地区統合小学校の実施設計と、建設地にある既存体育館の解体に向けての設計に合わせて5015万6000円。さらに、体育館の解体工事に5850万4000円を充てる。なお、統合小の基本設計は拒蝟建築設計事務所(土浦市)が担当している。開校予定は21年4月。
大規模改修は、あずま東小と東中学校の校舎で取り掛かる。あずま東小は1億2495万6000円の工事予算で、照明LED化や空調整備、トイレ洋式化を行う。東中の工事予算は3億8751万5000円で、外壁改修、屋根防水、照明LED化、トイレ洋式化を実施する。いずれも5月に入札となる見通し。
そのほか江戸崎体育館では、照明LED化や消防設備改修などに1億4976万4000円を措置。
新規事業では、市内全小中学校、幼稚園、こども園の長寿命化計画策定のため1493万円を設定。
土木費の合併特例債対象事業には4億4275万円を充当。工事費として(江)3217号線に1億4000万円、(江)5129号線に6500万円、(新)1025号線に2000万円を配分したほか、新たに整備する下君山・松山地区工業団地のアクセス道路の調査・測量に2500万円、設計に1500万円を計上。
道路新設改良事業の工事費は、(江)1053号線に4000万円、(桜)2−5号線に3500万円、(桜)1201号線に2000万円とした。
橋梁維持補修事業では、新利根橋撤去の2期工事(下部工)や底橋ほか6橋の補修に合わせて1億8000万円。