鹿児島市で進んでいる中央町と千日町の再開発ビルは、2018年度に本体着工し本格化する。鹿児島市の18年度当初予算案で補助金23億2363万円が盛りこまれた。また、県でも同5億7700万円を計上し、合わせて約29億円を支援して事業を加速させる。
中央町19・20番街区は、竹中工務店の施工で解体を進めており、3月の本体着工、20年8月の商業・業務施設の先行オープン、同11月の完成を目指す。18年度当初予算案で、鹿児島市は9億282万円、県は公共空間創出支援事業として2億2500万円を予定している。
免震構造を採用したRC造地下1階地上24階建約4万9000u。商業施設等や500人収容可能なホール、分譲住宅210戸などで構成。また、鹿児島中央駅から再開発ビルを経由して南国殖産本社ビルまでのペデストリアンデッキも計画している。特定業務代行者は南国殖産グループ。
また、千日町1・4番街区は実施設計を進めており、権利変換計画の認可を経て、夏ごろの解体着手、20年秋の完成を目指す。鹿児島市は14億2018万円、県は公共空間創出支援事業として3億5200万円を計上している。子どもの遊び場や図書館機能を併せた公共空間の創出に向けた検討を行う。
建物規模はS造地下1階地上15階約3万6000u。1〜6階が商業・業務施設、7階はホール、7〜15階がホテル、地下1階は機械室など。商業施設はプライムプレイス、ホテルはダイワロイヤルが入る。設計はアール・アイ・エー・東条設計JV。