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建通新聞社(東京)
2018/02/27

【東京】都 立川学園増築を6月発注、矢口特支は解体着手

 東京都教育庁は2018年度の特別支援学校整備として、立川学園の増築・改修工事を第3回都議会定例会への付議案件として6月ごろ発注するとともに、矢口特別支援学校の改築に伴う既存校舎の解体工事に着手する。矢口特支の本体工事については19年第3回都議会定例会への付議案件として発注する見通しだ。
 立川学園は、立川ろう学校(立川市栄町1ノ15ノ7、敷地面積2万6022平方b)を、知的障害部門の小学部と中学部を併設した新たな特別支援学校として再整備する。
 立川ろう学校には、鉄筋コンクリート造3階建て延べ1万1817平方bの校舎棟を含め、延べ床面積約1万6100平方bの建物がある。このうち耐震性を確保している校舎棟については、建物内の一部を、聴覚障害と知的障害を併置した学校とするために機能改修し、教室を転換する。老朽化した寄宿舎とプール棟は解体し、その跡地に鉄筋コンクリート造3階建て延べ約6000平方bの校舎を増築する。18〜20年度の3カ年で増築・改修工事を行う考え。設計は松田平田設計(港区)が担当している。
 一方、矢口特別支援学校(大田区矢口1ノ26ノ10他、敷地面積1万0585平方b)は知的障害教育部門の小・中・高等部で構成している。高等部を閉学し、小・中学部の学級数を大幅に増やす計画。現在の小・中学部棟の敷地に新校舎、高等部棟の敷地に実習棟を配置する。
 既存建物として鉄筋コンクリート造4階建てで延べ床面積7420平方bの施設があるが、老朽化し狭いため全て建て替える。新たに建設する建物は、体育館やプール、実習棟を含め延べ床面積約1万3500平方bの規模を想定。
 18年度に着手する解体工事では小・中学部棟と体育館、プールを除却。跡地に改築T期工事として新たな校舎、体育館、プールを19〜21年度の3カ年で施工する。21年度に解体U期工事として高等部棟を除却し、22年度に仮設校舎を解体するとともに、改築U期工事として高等部棟の跡地に実習棟を新築。並行してグラウンド整備を行って事業全体を完了させる計画。設計は類設計室(大田区)の担当。

提供:建通新聞社