富山県厚生部高齢福祉課は、高齢者保健福祉計画・第7期介護保険事業支援計画の素案をまとめ、特別養護老人ホーム66床などの整備目標を盛り込んだ。
計画期間は18年度から20年度までの3カ年。地域包括ケア体制の深化・推進を基本目標に、▽高齢者の健康・生きがいづくり▽介護サービスの充実と地域包括ケアシステムの深化・推進、体制づくり―を施策の柱に定めた。具体的な施策として訪問介護事業所や訪問看護ステーションの整備、富山型デイサービスの施設整備に対する補助、個室・ユニット化の整備推進、サービス付き高齢者向け住宅の供給促進などを挙げた。
計画期間中に65歳以上の人口が2・1%、要介護(要支援)認定者が6・3%増加することを踏まえ、主な介護サービス量の見込みを明らかにした。施設の整備目標は次の通り。
▽特別養護老人ホーム(地域密着型含む) 66床(18年度=37床、20年度=29床)
▽認知症高齢者グループホーム 180床(18年度=18床、19・20年度=各81床)
▽介護専用型特定施設(地域密着型含む) 150床(19・20年度=各75床)
3月16日までパブリックコメントを行い、3月下旬の第3回県社会福祉審議会高齢者福祉専門分科会による最終案検討を経て、計画を策定、公表する。
富山県厚生部は、第5期障害福祉計画(第1期障害児福祉計画)の素案をまとめ、地域生活支援拠点やグループホーム8カ所などの基盤整備計画を示した。
計画期間は18年度から20年度までの3カ年。障害者の地域生活を支援するためのサービス基盤整備などの数値目標を設定し、障害福祉サービスの必要見込み量確保の方策を定める。
居住支援機能に地域支援機能を集約・付加した地域生活支援拠点、複数機関が分担して担う面的な体制を、富山、高岡、新川、砺波の各圏域に少なくとも1カ所整備するとした。
障害保健福祉圏域別の数値目標等では、共同生活援助(グループホーム)の基盤整備計画を盛り込んだ。圏域別の内容は次の通り。
▽富山 19年度=2カ所(定員30人)、20年度=1カ所(15人)
▽高岡 18年度=1カ所(15人)、20年度=1カ所(15人)
▽新川 20年度=1カ所(15人)
▽砺波 19年度=1カ所(15人)、20年度=1カ所(15人)
素案に対する意見は3月14日まで、障害福祉課自立支援係で受け付ける。3月下旬の第4回障害者施策推進協議会を経て、計画を策定する。