福井県鳶土工業協同組合(広川幸則理事長)の18年度通常総会はこのほど開かれ、任期満了に伴う役員改選では広川理事長、北川賢一、坪川則夫副理事長2人、熊野佳彦専務理事を再任するなど議案計5件を慎重審議の上、すべて了承した。
木遣り愛好会メンバーによる祝い唄に続き、広川理事長が挨拶。県内唯一の鳶職人組合である存在意義を強調し組合員相互の親睦と連帯を高めた17年度事業も報告し「専門工事業者を取り巻く環境は依然厳しいが、日鳶連と建専連などのご指導を賜わり一丸となって労務費確保や工事発注の平準化、若年技能者の確保・育成など諸問題克服に精一杯努めていきたい」と力強く抱負を示した。
また、この道一筋功績賞として山田正範氏(山田土木)と山本雄仁氏(山本建材)、技能功労賞として須原祥量氏(北川組)と村西邦彦氏(村西組)、永年勤続優良従業員表彰として杉浦貴大氏(西武建設)と幸風秀男氏(同)に理事長が直接表彰状を授与=写真。
18年度事業計画によると組合運営と組織の拡充を図り▽表彰の積極化で受賞の機会を増やし組合員の社会的評価の向上に努める▽技術技能対策事業でとび技能事前講習と各種技能講習の情報提供▽福利厚生対策事業で作業現場での安全管理と健康管理を推進▽組合員・家族の健康管理の推進▽労働保険と傷害保険等の加入促進に継続して取り組む方針。なお今役員改選による新任は美山支部の宇野吉茂氏(宇野組)理事1人。監事の柳原丈哲氏(柳原興業)と荒川智博氏(荒川工業所)の2人となった。
日鳶連会長が来賓祝辞
日本鳶工業連合会(東京)の清水武会長=写真=が総会に来賓参加し花を添えた。昨年の会長就任来、全国の県連を回り、祝辞では「皆さまの声を可能な限りお聞きし、会員メリットの追求にお役に立ちたい。仕事も木遣りもすべてが継承で正規な形でつないでほしい」などとエールを送った。