千葉市は23日、千葉駅西口地区第二種市街地再開発事業(B工区)の特定建築者を、新日本建設(千葉市美浜区ひび野1−4−3)を代表事業者、医療法人緑栄会(千葉市中央区新田町2−3)を構成員とする千葉駅西口地区B工区再開発事業体に決定したと発表した。昨年11月末までに同共同企業体1者が事業提案書を提出。市の付属機関である公園等活用事業者選定委員会の審査を経て、今月22日に基本協定を締結した。これを受けて来月から建設予定地内の駐輪場や樹木、工作物等の撤去など準備工に入り、建築確認等の手続きを経て来年度早期の着工を目指す。施工は清水・新日本JV、設計は新日本・東急・久米・清水JVが担当し、2020年3月に完成予定。概算事業費は103億円。
B工区の施行地区は、中央区新千葉2丁目の一部の区域、施行面積は約0・6ha。施設建築物は3棟、総延べ床面積は約2万2580uで計画してしている。特定建築者の代表事業者である新日本建設は、14年3月にB工区の事業協力者に選ばれている。
その際、「健康福祉を実現するまちづくり」を提案。商業のほか、居住・医療・健康づくり・保育など多機能な用途の建築物を導入することで、都市の賑わいや多世代の人々が集い賑わうまちづくりを目指すとしている。
再開発事業の施行期間は、建物竣工後の建物登記等を含めて21年3月31日まで。敷地(約4700u)に賃借権を設定するとともに、A工区と同様に特定建築者制度を活用し、市の財政負担の軽減と民間事業者のノウハウを積極的に活用する事業手法を用いる。
施設建築物の概要は、B1棟(商業棟)が敷地約890uにRC造地上15階(塔屋1階)建て、建築面積686・04u、延べ7605・00u。B2棟(公園棟)が敷地約1090uにS造地上2階建て、建築面積869・36u、延べ1503・90u。B3棟(病院棟)が敷地約2720uにRC一部S造地上9階建て、建築面積1909・70u、延べ1万3470・60u。
B1棟の主要用途は共同住宅、スポーツジム、クリニック、保育所、飲食店舗、物販店舗、駐輪場。B2棟の主要用途は店舗、公共駐輪場、立体都市公園。B3棟の主要用途は病院。
また、公共施設に関しては、区画街路(カッコ内は施行区域内の幅員で、全幅は市道新千葉38号線が6〜8m、それ以外が6m)として市道新千葉31号線(W4m)、市道新千葉32号線(W3m)、市道新千葉37号線(W3m)、市道新千葉38号線(W4〜6m)、市道新千葉40号線(W4〜6m)、それにB2棟上の立体公園となる新千葉公園(A約0・1ha)、自転車駐車場、ペデストリアンデッキなどを計画している。
特定建築者の業務内容は、@再開発事業区域の敷地整備及び地下埋設物等調査、除去工事A特定施設建築物の実施設計(各種申請工事含む)B公共施設の実施設計及び工事(公園、自転車駐車場、区画街路)C管理運営計画及び運営体制の構築D公園を含めた棟ごとの維持管理体制の構築E市の交付金等関係資料作成への協力F特定施設建築物の建築に伴う電波障害除去対策(調査含む)G特定施設建築物及び及び公共施設の工事監理及び工事期間中の敷地等管理H特定建築者の施工する工事に係る近隣説明等対応Iその他、特定施設建築物の工事及び公共施設の整備に必要な業務等。