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　高知県が16日に発表した２０１８年度当初予算案のうち、インフラ整備関連の公共（補助）・直轄事業については、南海トラフ地震対策など命を守る対策を中心に５０６億円を計上している。四国８の字ネットワークなど「命の道」整備や、緊急輸送道路機能の確保、浦戸湾内外の地震・津波対策などを着実に実施する考え。
　事業別の予算額は次の通り。
【道路事業】
　▽国直轄道路事業費負担金（８の字関連）−30億２７００万円。高知南国道路など６工区
　▽県事業（８の字関連、インターチェンジアクセス道路）−30億０６００万円。国道４９３号北川道路２−２工区トンネル工事着手、上川口インター線新規着手など５路線
　▽産業振興支援事業−31億０２００万円。安満地福良線（大月町）他17カ所
　▽１・５車線的道路整備−30億０９００万円。大久保伊尾木線（安芸市）、坂瀬吉野線（本山町）他69カ所
　▽法面防災対策−20億９５００万円。高知本山線（高知市）他47カ所
　▽橋梁耐震対策−20億９４００万円。須崎仁ノ線の仁淀川河口大橋（高知市）他74橋
　▽老朽化対策−35億７３００万円。橋梁修繕は国道３２１号松田川橋（宿毛市）他１５３橋、トンネル修繕は国道４４１号塩塚トンネル（四万十市）他56トンネル
　▽通学路の安全対策−19億６２００万円。土佐伊野線（いの町）他35カ所
　▽その他大規模構造物事業−21億９１００万円。このうち安田東洋線明神口トンネル工事（安田町）、高知本山線バイパス工事（高知市〜土佐町）、伊野仁淀線橋梁設計（越知町）に新規着手
【河川・海岸・港湾・漁港事業】
�@浦戸湾三重防護の地震・津波対策
　▽国直轄港湾事業費負担金−９億４１００万円
　▽国直轄港湾海岸事業費負担金−２億円
　▽港湾海岸高潮対策事業費−８億４０００万円。高知港海岸（潮江工区他）での堤防耐震補強など
　▽重要港湾改修費−３億１５００万円。東第二防波堤の延伸
�A浦戸湾外海岸の地震・津波対策
　▽国直轄河川海岸事業費負担金−１億４７００万円
　▽宇佐漁港海岸外堤防耐震補強など−12億６４００万円
　▽海岸陸閘等常時閉鎖推進事業費−９２００万円。コンクリートによる常時閉鎖など27カ所
�B港湾の利用促進と地震・津波対策
　▽国直轄港湾事業費負担金−15億８６００万円
�C再度災害防止に向けた河川事業
　▽床上浸水対策特別緊急事業費−17億８７００万円▽国直轄河川事業費負担金−２億６８００万円。日下川・宇治川流域での浸水対策
�D河川の地震・津波対策
　▽地震高潮対策河川事業費−５億９６００万円。下田川の堤防耐震化、浦戸湾内流入河川排水機場の耐震化など
�E漁港の地震・津波対策
　▽広域水産物供給基盤整備事業費−２億７９００万円。室戸岬漁港沖防波堤、清水漁港北防波堤の粘り強い化など
【治山・造林・林道事業】
　▽山地治山事業費−13億９０００万円。室戸市吉良川町蔵ケ谷他26カ所
　▽山地防災事業費−８億５７００万円。室戸市貝川他24カ所
　▽造林事業費−16億０３００万円。東洋町他32市町村
　▽林道開設事業費−８億５０００万円。奥大田三谷線他15路線18カ所
　▽道整備交付金事業費−７億７３００万円。河口落合線他16路線23カ所
【都市計画事業】
　▽都市計画街路などの整備−４億６０００万円。高知駅秦南町線他４路線
　▽都市公園の整備−４億８０００万円。春野総合運動公園野球場耐震改修、屋内水泳場つり天井改修他
【砂防事業】
　▽砂防施設の整備−６億８１００万円。馬路村瀬樋ノ口谷川他24カ所
　▽地すべり対策−１億６８００万円。大豊町佐賀山他11カ所
　▽急傾斜地崩壊対策−11億７５００万円。室戸市中里他60カ所
　▽がけくずれ住家防災対策−３億２２００万円。市町村への補助
　▽砂防などの基礎調査−28億３８００万円（２月補正24億円を含む）。土砂災害特別警戒区域の調査約１万カ所
【耕地事業】
　▽かんがい施設の整備−３億５２００万円。須崎市桐間他６地区
　▽ため池の整備−９億２６００万円。香南市野市他11地区
　▽地すべりの防止−１億１３００万円。大豊町粟生他７地区
　▽農村災害対策整備−３億５２００万円。黒潮町大方西部他４地区

提供：建通新聞社