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建通新聞社(中部)
2018/02/22

【愛知】県 週休2日で間接工事の補正を実施

 愛知県建設部は、2018年4月から完全週休2日制工事の間接工事費の補正を実施することを決めた。また、工事成績評定への加点についても見直しを行う。19年度から完全週休2日制の取り組みを総合評価の評価項目に追加する方針も示しており、現場の担い手不足に対応するため、同部は週休2日制のさらなる拡大に取り組む。
 同部は17年度、完全週休2日制工事として、発注者指定型と請負者希望型の二つの取り組みを進めている。週休2日制工事の実施に当たり、これまで間接工事費の上乗せは実施していない。しかし、国土交通省の直轄工事では、週休2日で工期が延長されると、安全施設や現場事務所のリース料が増加することから、受注者負担を軽減するため、間接工事費を補正している。こうした状況を踏まえ同部は、間接工事費の補正の実施を検討。18年度からの実施を決めた。
 補正の内容は国交省と同様とする。週休2日を90%以上達成した場合、共通仮設費率に1・02倍、現場管理費に1・04倍の補正係数を乗じた間接工事費を上乗せする。
 同部は現在、週休2日を90%以上達成した場合に、工事成績に1点加点するインセンティブを設けている。このため、満点が101点の状態となっている。そこでこれを見直し、100点満点の中で評価することにした。現在は週休2日を90%達成すれば1点の加点としているが、18年度からはボランティアなどの地域貢献と、週休2日の90%以上の達成の二つの項目を実施して0・5点の加点とする。
 完全週休2日制の取り組みではこの他、19年度から総合評価の評価項目に追加するため、18年度から完全週休2日を実施できた工事に対して取組証を発行するとしている。同部は、こうした取り組みを請負者希望型の件数の増加につなげたい考えだ。17年度は10月末までに請負者希望型は28件で実施している。また、発注者指定型は21件となっている。

提供:建通新聞社