建設新聞社
2018/02/22
【東北・宮城】202億余で清水・大豊・遠藤JV/国内有数規模のケーソン工法による石巻中央ポンプ場本体など
日本下水道事業団東日本本部は、宮城県石巻市における「石巻市石巻中央排水ポンプ場ほか1施設復興建設工事その2」を20日に開札し、1落の202億3000万円、評価値55・993で清水建設・大豊建設・遠藤興業JVに決定した。
入札者は同JVのほか、安藤ハザマ・東鉄工業・豊和建設JV、大林組・大本組・若生工業JV(無効・低入札)、飛島建設・東急建設・橋本店JV(予定価格超過)の4JVだった。
工事内容は、東日本大震災を受けて旧北上川河口部右岸の石巻市門脇町に建設する石巻中央排水ポンプ場の本体工と、同ポンプ場に流入する石巻中央幹線の最下流部を構築するもの。設計はともに日水コンが作成し、工期は2021年3月17日(約36カ月)。
石巻中央排水ポンプ場は、市内最大規模の雨水ポンプ場で、全体計画水量は30・9立方b/秒。構造規模はRC造地下2階地上3階建て、延べ1万0402平方b。
透水性が高い地質のため、建屋はニューマチックケーソン工法で構築する計画で、同工法による下水ポンプ場としては国内有数規模。平面寸法は最大で縦89・6b×横41・15bの底面積約3500平方b、構築高は1〜3リフトが12・2b、4リフトが7・6bで、沈設深さは39b、作業気圧は0・374メガパスカル。
当初契約分で沈砂池ポンプ棟、吐出水槽、直接放流管を整備し、随契分で場内整備を施す。建設用地にあった工場の基礎撤去は大豊建設が担当。
また、同ポンプ場に流入する石巻中央幹線のうち、本工事では旧北上川沿いの最下流部の工区を掘進する。代表内径4250_b、代表延長683bで、泥水式シールド工、特殊マンホール工、立坑、地盤改良を施工。上流部の工区は前田建設工業JVが担当。