トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建設経済新聞社
2018/02/22

【京都】北山ゾーンに広場と遊歩道 基本計画は森ビルに決定

 京都府は21日、公募型プロポーザル方式の「北山文化環境ゾーン広場・プロムナード基本計画作成業務委託」について、森ビル(東京都港区)を受託候補者に選定したと発表した。
 プロポ参加は森ビルの1社のみで、同社の総合点は73・96点。
 業務内容は(基本計画の作成)@活用コンセプト(北山文化環境ゾーンの特色を景観的に発揮しながら、プロムナードの効果的な位置づけによるゾーンの一体性や新たな魅力、価値の創出が期待できる活用コンセプトを検討)Aアートを取り入れた空間計画(アートを核としたエリアマネジメントを行うため次に掲げる内容を検討。▽広場・プロムナードの魅力を高め、北山文化環境ゾーンの一体性を創出するアートの計画▽ゾーニングにあったサイズや形状、質感で、周辺の景観と一体となり、かつソフト事業やハードと融合したアートの計画▽北山を世界に発信できるアート作品やアート作家を選定できる計画)B人々の連携・交流を生み出すソフト事業(人々の連携・交流等を行うため、次に掲げる内容について検討する。▽周辺施設や地域との連携による相乗効果が期待でき、かつ北山地域に住んでいる人への配慮や貢献がある事業計画▽国内観光客だけではなく、インバウンド観光客も視野に入れ、各イベントごとの集客人数を想定した事業計画▽日常的には落ち着いて豊かな時間を過ごせ、イベント開催時には質の高い企画が行えるような柔軟性のある空間構成)C設計・建設・運営管理の事業スキーム、(イメージパース等の作成)@平面図A鳥瞰図。委託上限額は650万円(税込)。委託期間は30年3月31日まで。
      ◇
 府は旧総合資料館や植物園などが集積する京都市左京区下鴨の北山地域を北山文化環境ゾーンに位置づけ。植物園、陶板名画の庭、旧総合資料館、歴彩館、府立大学の府施設のほか、京都コンサートホール(京都市立)も含め、文化・教育施設の連携に向け、広場と集積する文化施設等をつなぐプロムナード(遊歩道)の整備を計画している。30年度当初予算案には北山文化環境ゾーン広場・プロムナード整備費1億円(債務負担2億円)を計上した。
 なお府は29年12月に北山文化環境ゾーン広場・プロムナード整備等測量業務を入札し、田中測量設計事務所が落札した。工期は30年3月30日まで。
 また北山文化環境ゾーン広場・プロムナード整備等積算等業務委託を30年1月に一般財団法人京都技術サポートセンター(京都市上京区)と契約した。