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日刊建設タイムズ社
2018/02/20

【千葉】概算工事費に約60億円/袖ケ浦市庁舎整備/基本設計案でパブコメ/総延べ面積は約1・4万u

 袖ケ浦市は「袖ケ浦市庁舎整備基本設計案」をまとめ、19日からパブリックコメントを開始した。建物規模は、耐震補強・改修を実施する既存庁舎、建替1期及び2期庁舎、付属棟及び車庫などを合わせ総延べ面積を約1万4229uとした。概算工事費は建て替え、耐震改修、外構、解体を合わせ総額約60億円(うち本体工事約46億円)を見込む。工事スケジュールは20年度に1期建替工事に着工し、23年度内の全体工事完了を目指す。
 建物規模は、北側駐車場に整備する建替1期庁舎がSRC造5階建て延べ4889u(建築面積1356u)、既存庁舎南側に増築する建替2期庁舎がS造2階建て延べ1320u(同915u)、既存庁舎がSRC造地下1階地上7階建て延べ6859u(同1830u)、建替1期庁舎と既存庁舎をつなぐ連絡通路がS造4階建て延べ69u(同23u)、ほかに付属棟及び車庫がS造2階建て延べ1092u(同680u)。
 概算工事費は本体工事約46億円、外構工事約11億円、解体工事約3億円の総額約60億円を予定。本体工事は建替1期庁舎及び連絡通路、建替2期庁舎、太陽光発電、既存庁舎の耐震補強及び大規模改修などの費用を見込む。外構工事は付属棟・車庫、駐車場、植栽の費用を予定。解体工事は既存旧庁舎、議場、公用車駐車場棟の解体を想定する。
 建物は7階建ての既存庁舎の北側に5階建ての建替1期庁舎、南側に建替2期庁舎を配置。建替庁舎は既存庁舎と接続し、一体的利用ができる庁舎とする。主要な庁舎入口は、地域のランドマークとなっている既存庁舎を活かし、既存庁舎の東側に配置する。
 庁舎は窓口ゾーン、市民協働ゾーン、災害対策ゾーン、議会ゾーン、執務ゾーンにゾーニング。既存庁舎と建替1期庁舎の1階を窓口ゾーン、建替2期庁舎全体を市民協働ゾーン、建替1期庁舎の3階を災害対策ゾーン、建替1期庁舎4・5階と既存庁舎4階を議会ゾーン、その他のフロアを執務ゾーンとした。
 事業は4段階で実施。第1段階で付属棟・建替1期庁舎を建設し、第2段階で既存庁舎の耐震補強及び大規模改修を行い、第3段階で既存旧庁舎を解体し、第4段階で建替2期庁舎を建設する。
 事業スケジュールは、新年度で整備手法を検討し、従来方式の場合は新年度で実施設計に着手。実施設計を18〜19年度の2か年で実施し、20年度に1期建替工事と付属棟及び車庫に着工。1期を20〜21年度の2か年で実施し、21年度後半から既存庁舎改修に着工。改修は21〜22年度の2か年で行い、改修後に既存庁舎の解体を行うとともに建替2期庁舎を整備し、23年度に全体の工程を完了させる。
 基本設計案では、設計方針を▽防災拠点として、市民の安全・安心の支えとなる庁舎▽市民サービスとユニバーサルデザインに配慮した、誰もが安心して利用できる庁舎▽市民活動の場として開かれ、人々が交流し誇りと親しみをもてる庁舎――を目指す方針とした。
 基本設計案は庁舎整備検討市民委員会での検討・提言などを踏まえてまとめられた。基本設計は榎本建築設計事務所(千葉市中央区長洲2―8―5)が担当している。パブリックコメントは来月18日まで実施する。k_times_comをフォローしましょう
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