横浜市は「上郷・森の家」の改修運営PFI事業で、紅梅組を代表企業とする7社のグループを優先交渉権者に決めた。公募型プロポーザル手続きを通じ、同グループは19億8881万0998円をかけて▽客室のリノベーション▽食事の魅力アップ▽体験プログラムの充実―などを実施すると提案した。第2回市会定例会議決後の本契約締結を経て6月から設計・工事を進め、2019年9月にリニューアルオープンする予定だ。
上郷・森の家(栄区上郷町1499ノ1他、敷地面積約6・7f)は、内井昭蔵氏の設計、東急・村本・山岸・紅梅JVなどの施工で1992年3月に完成。「本館」や「別館」など総延べ床面積6890平方bの建物に▽宿泊室▽大食堂、レストラン▽健康浴バーデ▽大広間▽ホール▽大浴場▽ミニドーム▽工房―などを配している。屋外施設のバーベキュー広場や駐車場もある。
市が所有権を保持したまま、事業者が資金を調達して改修、維持管理・運営を行う「RO方式」のPFIを導入。改修の中で一定程度の用途・レイアウト変更を認め、サービスの向上や運営の効率化につなげる。
事業期間は6月〜35年3月。税込み上限19億8881万1000円での事業実施を前提にプロポで提案を求めた。
紅梅組グループの提案によると、客室のリノベーションは宿泊者数を増やすのが目的。合宿から一般客まで幅広く利用できるようにする他、ファミリーやカップル向けの「エグゼクティブルーム」も用意する。
紅梅組グループのメンバーと担当は次の通り。
【代表企業】紅梅組(建設)
【構成企業】フロンティアコンストラクション&パートナーズ(統括管理)▽R.project(運営)▽石井造園(維持管理)
【協力企業】相鉄企業(維持管理)▽デザインの森(設計)▽エバラ食品工業(運営)
提供:建通新聞社