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日本工業経済新聞社(茨城)
2018/02/21

【茨城】桜川市が大和駅北地区開発に17億円/18年度当初予算案明らかに

 桜川市(大塚秀喜市長)は20日、2018年度当初予算案を明らかにした。主な事業では、大和駅北地区開発整備で事業費17億190万4000円を計上し、基幹道路の整備などを推進していく。また、小中一貫教育校「桃山学園」の4月開校に伴い、廃校する真壁小学校の校舎とプールの解体に2億3943万円。このほか、真壁城跡などの保存整備事業に1億3062万2000円、通学路整備に9100万円、上曽トンネル整備事業に5000万円、南給食センターの解体に6156万5000円を盛り込んでいる。
 (4面に主な事業)


 一般会計の総額は189億5000万円で、対前年度比11・6%(24億8000万円)の減額。普通建設事業費は28億4826万8000円で55・9%の大幅減。さくらがわ地域医療センター建設事業費の病院事業会計への移行や、桃山学園建設が本年度に完了することにより減額編成となった。
 大和駅北地区開発整備事業は、北関東自動車道桜川筑西IC周辺開発の一環として、同地区に新たな市街地の形成を進めているもの。計画面積は約56・3ha(市街化区域A約24・4ha、市街化調整区域A31・9ha)。
 同地区においては、さくらがわ地域医療センターの建設工事が進んでいるほか、国道50号沿いの用地に潟Tンヨーホームが複合商業施設の整備を計画している。
 予算案では、事業費17億190万4000円を計上。医療センターや商業施設のほか、組合による宅地開発も計画していることから、それらに伴う基幹道路を整備するとともに、公園、調整池、水路などの開発を推進していく。
 学校関係では、桃山学園の開校により桃山中に統合され閉校する真壁小の校舎とプールを解体する。同校の跡地については、同じく統合する紫尾小とともに、民間活用を検討しており、4月から検討委員会を立ち上げる予定だ。
 また、桃山学園と坂戸小・岩瀬西中で通学路の整備を計画。計画延長は、桃山学園が約1q、坂戸小・岩瀬西中が約1・6q。18年度事業費として桃山学園に4100万円、坂戸小・岩瀬西中に5000万円を配分。どちらも22年度をめどに整備したい考えで、18年度は用地測量などに取り掛かる見通し。
 南給食センターでは、進めていた学校給食センターの統廃合に伴い18年度に解体する計画。解体後は地権者に返却する見通し。事業費は6156万5000円。
 道路関係では、上曽トンネル整備に5000万円を設定。桜川市真壁町山尾地内〜石岡市上曽地内の約5・58qのうち、桜川市側の取付道路部約1・05qの整備に取り掛かる。県が受託工事として実施する予定だ。
 岩瀬工業団地の進入路整備についても事業費2800万円を予算化しており、このほど用地交渉がまとまったことから、18年度より測量や設計などを実施していく。計画延長は約1・45q。進入路を整備し、県開発公社による同団地の開発を促進したい考え。
 道路新設改良には、1億2934万6000円を計上し、道路改良7路線、舗装1路線、排水整備2路線を計画。道路維持管理には7315万4000円を充当し、市内全域で補修などを実施していく。
 このほか、国指定史跡の真壁城跡の保存活用事業として事業費1億3062万2000円を計上。一部発掘調査を進めながら、茶室、芝、門、池、園路などの復元工事を実施する計画。全体の完了は21年度となる見通しだ。