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建設経済新聞社
2018/02/20

【京都】北陸新幹線敦賀以西ルート 府域への経済効果など分析

 京都府は、高速鉄道網整備における空間的応用一般均衡分析業務を一般社団法人システム科学研究所(京都市中京区)で進める。
 空間的応用一般均衡モデルと呼ばれる分析手法を用い、北陸新幹線(敦賀−大阪)整備における京都府域への経済波及効果などを調査分析する。今年1月31日に同社と330万4800円で契約した。来年度中に調査分析結果をとりまとめる。
 また府は、北陸新幹線(敦賀〜大阪)課題調査業務を昨年11月にジェイアール西日本コンサルタンツ(大阪市淀川区)に委託し進めている。業務内容は北陸新幹線(敦賀−大阪間)ルート開通の実現に向けた課題や課題に対する解決策の事例を整理するとともに、関係者等と協議・調整するための資料を作成するもの。
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 北陸新幹線の敦賀以西ルートを巡っては、敦賀−京都間が一昨年12月に小浜京都ルートに決定。京都−新大阪間が昨年3月に京田辺市を経由する南回りルートに決定した。
 東海道新幹線の南側を通る南回りルートは、京都−新大阪間に中間駅(JR片町線(学研都市線)松井山手駅付近)を設置し、JRと接続する計画。建設延長は約143q、概算建設費(2016年4月価格)は約2兆1000億円、想定工期は15年(2031年着工を想定)。所要時間は敦賀−新大阪間が約44分、福井−新大阪間が約55分、金沢−新大阪間が約1時間20分、運賃は福井−新大阪間が5700円、福井−新大阪間が6460円、金沢−新大阪間が8740円。B(総便益)/C(総費用)は約8500億円/約8100億円の1・05。
 ルート決定を受け、建設主体の独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構において、更に検討の深度化を図り実現可能なルートを選定するため、駅・ルート公表に向けた詳細調査を進めている。