日本工業経済新聞社(茨城)
2018/02/20
【茨城】笠間市が道の駅に4・5億円/18年度当初予算案示す
笠間市(山口伸樹市長)は、2018年度の当初予算案を公表した。主な建設関係事業を見ると、「道の駅」の詳細設計や用地買収などに4億5520万5000円を投じる。そのほか、みなみ学園義務教育学校の老朽化対策など小・中学校校舎の環境整備に総額3億8451万6000円、幹線道路の整備事業に5億4948万円を計上した。(2面に主な事業)
一般会計の総額は295億5000万円で、前年比4・5%(14億円)減。普通建設事業費は31億4512万4000円で前年度比28・6%(12億5825万1000円)の減となった。
「道の駅」は、セブンイレブン笠間手越店の近隣に建設する予定で、本年度内に基本設計をまとめ、新年度から詳細設計や用地買収などに着手する。施設の全体像としては、24時間無料で利用できる駐車場やトイレの設置をはじめ、観光情報や緊急医療情報などの情報発信機能、観光レクリエーション機能など持たせる考え。基本構想・基本計画策定業務は、三井共同建設コンサルタント・計画環境建築設計共同体が担当。
小・中学校の環境整備については、友部第二中学校校舎老朽対策に3億2900万円、みなみ学園義務教育学校校舎の老朽化対策などに3451万6000円、中学校エアコン設置に2100万円の事業費を見込んでいる。
友部第二中学校は、外壁のひび割れ補修や屋根の防水工事、トイレの洋式化・温水洗浄便座化、照明器具のLED化などを行う。
みなみ学園義務教育学校は、17年4月に市立南中学校と市立南小学校が施設分離型の小中一貫校として開校。教育活動をより効果的に行うため、校舎を建設し一体化に向けた設計業務に着手する。校舎は、中学校敷地内に低学年(小学校1〜6年生)用の校舎を整備する。並行して経年により老朽化が見られる中学校の校舎の老朽化対策工事を行う方針だ。
学習環境の向上へ実施するエアコンの設置は、東中学校、稲田中学校、友部中学校、友部第二中学校、岩間中学校、みなみ学園義務教育学校(中学校)6校の普通教室と特別教室を予定している。新年度に設計業務を行い、19年度から工事を計画。
幹線道路整備に係る主な事業としては、来栖本戸線に2億865万7000円、南友部平町線に2億599万円、市道(友)に2級5号線5357万1000円、市道(友)1級11号線に3111万1000円、市道(笠)2111号線に3090万円、市道(笠)3592号線に1926万円を投じる。このうち来栖本戸線は改良工事や用地買収を進め、南友部平町線は橋梁設計業務などに着手する。
このほか、市民センターいわま大規模改修事業に3億4761万9000円を付け、庁舎棟や車庫兼事務所、車庫兼倉庫を対象に、外構や外壁、トイレ、照明器具LED化、空調設備更新、非常用電源などの整備を実施。同事業は本年度から2カ年の継続費を設定。内訳は17年度が2億2120万円、18年度は3億3380万円。