愛媛県は、6227億円の2018年度一般会計当初予算案を15日に発表した。前年度同期より130億7000万円少ない2・1%減となっている。投資的経費は、前年度同期より64億0500万円減の891億8100万円で6・7%減となっている。2月22日から3月19日の日程で開かれる2月県議会に諮られる。
主な建設事業関係は、窯業技術センター整備に2億7442万円と債務負担行為限度額3億4667万円。県産CLT需要拡大のためのCLT建築物建設支援やPRなどに3487万円。
地域高規格道路大洲・八幡浜自動車道整備に22億5053万円、上島架橋の本体工や取付道路工整備に35億3976万円。新居浜病院整備事業に1億8188万円(企業会計)。特別支援学校の空調設備整備に4億3540万円。松山港の大型クルーズ船に対応した施設改良などに3億3049万円。
防災・減災強化枠対象では、地震防災関連道路緊急整備として緊急輸送道路や避難・救援道路などの改築など79カ所に10億8400万円、道路防災・減災対策として原発から半径30`圏域内や津波浸水想定区域内の橋梁補修や路面補強など101カ所に8億9240万円、伊方原発への避難・救援道路を確保するため鳥井喜木津線バイパス整備に2億7368万円、同じく道路の改良や安全施設整備など24カ所に5368万円。
地震などによる河川の災害危険箇所の護岸改修や樋門改良など66カ所に4億7200万円、豪雨対策として堤防などの緊急的改築9河川に4億円、土砂の堆積が著しい箇所の河床掘削など36カ所に1億1450万円。
海岸の護岸補強など28カ所に2億9700万円、港湾施設の改良22カ所に2億4500万円。市町が行うがけ崩れ防災対策の補助30カ所に2億1310万円、土砂災害危険箇所の調査3992カ所に6億7879万円、緊急対策が必要な砂防施設の機能強化83カ所に5億9650万円、重要度の高いため池の耐震調査や耐震対策など113カ所に3億2880万円。
施設などの老朽化対策では、県民文化会館大規模改修に6億6167万円と債務負担行為限度額20億3029万円。大洲庁舎の建て替えのための設計調査に3816万円。衛生環境研究所の移転建て替えのための基本設計に216万円。耐震化対策では、私立学校の耐震化促進として補強1棟と改築1棟に4000万円補助、私立幼稚園の耐震化促進として診断1棟と補強1棟、改築2棟に7067万円。
警察施設では、松山東署建て替えのための設計調査に6792万円と債務負担行為限度額8544万円。宇和島警察署庁舎建て替えに7億0841万円と債務負担行為限度額8億8857万円。
原子力防災対策では伊方町三崎地区の避難経路整備(見通し改善、退避所整備、法面保護など)に1億7000万円。中央病院への非常用発電機更新や伊方町・八幡浜市・大洲市・西予市へ消防設備整備などの補助に4億1100万円。
その他では、JR松山駅付近連続立体交差事業に38億0862万円。交通事故抑止対策として区画線の更新や自発光式視線誘導票設置など(土木部)に1億2576万円、横断歩道・実線標示・図示標示更新・自発光式標識設置など(警察本部)に1億0726万円。道路などの環境美化を進めるため、区画線や舗装補修、除草などのおもてなし環境整備に2億7985万円。
提供:建通新聞社