富山県商工労働部は、ものづくり研究開発センターなど4産業支援機関の機能拡充に向け、研究・開発施設の整備を計画している。2月補正予算案に24億6529万2000円を計上した。
ものづくりセンター(高岡市二上町)のオープンイノベーション・ハブ整備には、9億5000万円を投入。アルミの高機能化などを評価する自然環境負荷施設、研究開発を推進するプロジェクト室、ものづくり基盤技術を紹介するものづくりライブラリーを新設するもの。
生活工学研究所(南砺市岩武新)には9億1000万円を投じ、ヘルスケア製品開発ラボ棟を増築する。最先端技術・素材を用いた高機能ウェアやスポーツ健康関連製品などの開発拠点として機能強化を図る。
総合デザインセンター(高岡市オフィスパーク)では4億7100万円をかけ、VR/AR検証施設を整備する。VR(バーチャルリアリティ)技術などを活用し、デザイン評価・検討を試作レスで実現する施設を新たに設ける。
先端デザイスマルチ信頼性試験室の整備は、事業費1億3429万2000円。富山市高田の機械電子研究所に最先端電子デバイスに対応した信頼性試験室を整備するほか、リアルタイムで遠隔地からデータ確認できる集中管理システムを導入する。