国交省が3月1日から適用する2018年度「公共工事設計労務単価」の発表を受け、県土整備部は3月初旬から同部発注の建設工事に新単価を適用する。県内全職種平均は前年度比0・9%増。単価が上昇に転じた12年度以降、7年連続して伸びており、12年度比で33・5%上昇した。
新労務単価は5年連続して前倒し適用する。
全48職種平均は12年度から上昇しているものの、16年度4・4%、17年度2・5%、18年度0・9%と、伸び率は徐々に低下してきている。
県内主要10職種をみると、「とび工」や「鉄筋工」など技能職種を中心に前年度比3%前後の増で、平均上昇率は3・1%。
また、「交通誘導員A」1万2700万円(前年度1万2100円)は5・0%、「交通誘導員B」1万0100円(前年度9600円)は5・2%と高い伸び率になった。
一方、設計業務に適用する「設計業務委託等技術者単価」は、全職種平均3万7665円となり前年度比3・0%増。6年連続で上昇し12年度から22・4%上がった。
同部技術企画課は、内部決裁を得た上で3月初旬から新しい労務単価と技術者単価を適用すると説明している。
また、例年、旧単価を使用して予定価格を積算した工事・業務委託に新単価を反映させる特例措置の適用も併せて検討。3月1日以降の契約を対象とし、変更対応で救済する。
日刊建設工業新聞