相模原市が16日に発表した2018年度当初予算案によると、一般会計の投資的経費は前年度対比30・5%増の174億6297万円で、一般会計に占める割合が、過去最低だった17年度から1・4ポイント回復し6%となった。建設関連では、小中学校校舎等整備に43億円超の事業費を設定し、計5校の校舎改修などを行う。清新公民館は大規模改修工事に着手。スポーツ・レクリエーションゾーン整備は造成工事を見込む。また、下水道事業会計が同16・7%増加。施設耐震化に事業費35億円余を盛り事業を本格化する。(2面に3月補正予算概要を掲載、また都市建設局の予算概要を追って掲載する)
18年度当初予算の全体規模は、▽一般会計=2935億円(前年度対比1・5%増で過去最大)▽麻溝台・新磯野第一整備地区土地区画整理事業特別会計=27億3900万円(同6%減)▽簡易水道事業特別会計=4億6400万円(2・4%増)▽下水道事業会計=329億2452万円(16・7%増)―などの総額5147億2500万円(0・1%減)となった。
投資的経費は、▽補助=63億6818万円(14・9%減)▽単独=110億9479万円(88・2%増)―の内訳。
小中学校校舎等整備事業費は43億4578万円。校舎改修5校(小3校、中2校)、屋内運動場改修5校(小1校、中4校)、トイレ改修10校(小3校・11箇所、中7校・22箇所)、空調設備設置6校(小6校)を予定。
また、大規模改修工事を発注する清新公民館には4億2381万円を投じる。規模は鉄筋コンクリート造2階建て延べ939平方b。1982年の開館で、老朽化に伴い改修する。屋上の防水シート張り替え、外壁塗装改修、内部の間仕切り一部変更による事務室の拡充、内装改修、設備更新などを見込む。
(仮称)美術館(橋本)は17年8〜10月にサウンディング型市場調査を実施しており、18年度に検討委員会を設置し、民活導入に関するより具体的な検討に入る。
スポーツ・レクリエーションゾーン(約10f)は、土壌の深層汚染がないことが確認できたことから、表層の処理を含め造成工事を開始する。事業費は4億4070万円とした。
一方、下水道事業では、姥川第1―イ雨水幹線耐震化などに加え、設計委託も想定。生活排水処理対策には17億4250万円を充て、汚水管などの整備延長は計7710bを見込む。
道路維持計画関連に5億4976万円、橋梁長寿命化関連には6億2332万円の各事業費を盛り込んだ。
この他、行政界変更事業に2848万円を充て、境川改修による境界変更区間20`のうち、第7期区間約2`を測量する。特別養護老人ホーム等の整備促進(建設費の一部補助)は1億3000万円。パークマネジメントプラン推進へ1億1200万円を盛り、公園施設長寿命化計画に基づいて遊具を更新する。
提供:建通新聞社