建通新聞社(神奈川)
2018/02/16
【神奈川】横浜市 市場本場の青果部施設を増築
横浜市は中央卸売市場本場(神奈川区山内町)の青果部施設を増築する。既存の青果棟周辺で2〜3階建て3棟・総延べ床面積約1万5000平方bの整備を実施し、それぞれに屋内荷さばき場や冷蔵保管庫などを配置。青果棟との一体運用を実現して機能強化を図る。2018〜19年度の設計、20年度の準備工事を経て、21〜23年度の本体工事を予定している。総事業費約50億円を見込む。
外気遮断・温度管理型売場や加工場などの整備を掲げた市場再編・機能強化事業の一環。水産物部の整備を先行し、水産棟卸売場などを温度管理型低温売場に改修する工事を14〜15年度に行って、コールドチェーン(生鮮食料品などを生産・輸送・消費の過程で途切れなく低温に保つ物流方式)に対応させた。
続く青果部も運営しながらの施設整備を市場関係者と調整して増築の方針を決定。所管の経済局が18年度予算案に基本設計費6050万円を計上した。
具体的には敷地南端の駐車場付近に3階建て、西側の北買荷積込所付近に2階建て、北端の駐車場付近に2階建ての施設を整備。それぞれに屋内荷さばき場や冷蔵保管庫などを配置し、中央の青果棟と一体運用できるようにすることで、野積みでの荷さばきや常温での取り置きなどをしない環境を整える。青果棟北端の2階建て増築棟は屋上部分を駐車場にして、青果棟屋上の駐車場と行き来できるようにする。
設計や工事は建築局で執行する。
提供:建通新聞社