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建設経済新聞社
2018/02/15

【京都】新庁舎基本計画パブコメへ 設計プロポは4月以降公告

 長岡京市は、技術提案方式(プロポーザル)を採用する新庁舎の基本設計及び実施設計について、4月以降に公告する。設計業者は設計業務委託業者審査委員会において、書類審査(1次)とプレゼンテーション(2次)の2段階で審査する。審査委員には新庁舎検討委員会から数名が選ばれる予定。
 同市は2月14日の第4回新庁舎検討委員会(委員長・久隆浩近畿大学総合社会学部教授)で市庁舎等再整備基本計画案を報告した。同計画案は市民等から意見を募るパブリックコメントを2月16日から開始(〜3月15日まで)。その後、3月末に基本計画として策定する。
 新庁舎の必要面積は基本構想と同様に1万6000u程度と設定。今後設計段階で、空間の効果的な運用と効率的な配置計画を検討する。付加機能として導入予定の産業文化会館は3階建、延1358u、保健センターは3階建、延712u(乙訓休日応急診療所部分は除く)。
 新庁舎は被災時の早期機能継続が可能な「免震構造」とする。新庁舎の配置は、仮庁舎建設なし・二段階庁舎整備を前提に、アゼリア通沿いの現本庁舎正面駐車場及び現京都信用金庫長岡支店敷地に一期庁舎(低層)、現本庁舎北棟にかからない位置の現本庁舎南・東棟部に二期庁舎(高層)を計画。なお現行の法規制をもとに一つの案として配置イメージを検討しており、今後の設計段階で配置や階層などを検討する。
 市民利用が多い窓口・相談機能は可能な限り一期庁舎低層部に集約配置する。議会機能は一期庁舎最上階に1フロアで配置する。産業文化会館的機能と保健センター的機能は可能な限り二期庁舎低層部に配置する。一期庁舎は概ね5層程度、二期庁舎は概ね8層程度とする。
 景観面ではアゼリア通を通行する歩行者や自動車等に圧迫感を与えない高さ、意匠・形状とする。
 市民広場は可能な限り広い面積を確保し、産業文化会館的機能との一体的利用が可能な配置とする。
 駐車場の必要台数は167台以上(公用車51台含む)と算定。駐車場候補地は▽北側敷地に平面駐車場整備(60台程度)▽分庁舎1・2敷地に平面駐車場整備(現在64台)▽新庁舎地下に駐車場整備(60台程度)の3ヵ所とし、設計段階で具体化を図る。
 駐輪場は現在の128台以上を確保する。北側敷地内での配置を基本とする。公用車用の駐輪場は北側敷地を基本にしつつ、収容しきれない台数は分庁舎1・2敷地での整備場所の確保を検討する。駐輪場の配置は、基本設計の段階で庁舎配置及び駐車場配置とあわせて具体化を図る。
 新庁舎の整備スケジュール予定によると、(2017〜2019年度)の新庁舎整備着手前として@長岡京交番が南側敷地で移転A京都信用金庫が南側敷地に移転、U(2019年度)公用車車庫等解体として@北側敷地公用車車庫等解体A南側敷地に仮設駐車場整備、V(2020〜2022年度)一期庁舎工事として@一期庁舎・市民広場整備(2022年度から一期庁舎供用開始)、W(2022〜2023年度)現本庁舎一部解体として@現本庁舎南棟(及び東棟)の解体A分庁舎3の解体、X(2024〜2025年度)二期庁舎工事として@二期庁舎整備(2025年度から二期庁舎供用開始)。その後、2026年度以降に現庁舎北棟解体及び北側敷地駐車場整備を行う。
 今後の検討事項として、@都市計画の規制緩和を踏まえた配置計画等A低層部を中心とした庁舎利用計画B駐車場整備計画の精査C段階整備期間中の円滑な運営を挙げ、基本設計及び実施設計で検討していく。
 概算事業費は81億2000万円と算出(基本構想時)。内容は新庁舎建設、現庁舎解体、埋蔵文化財調査、移転費等。
 このほか、設計料や備品等の費用が約7億円、検討中の地下駐車場が約6億5000万円、市民広場の屋根が約3億円と試算した。
 新庁舎建設の財源として基金積立を行っており、2017年度末時点で約21億円。