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北陸工業新聞社
2018/02/15

【石川】60億投じ、25地区351ヘクタールで/県議会建設委新年度県営ほ場整備

 石川県議会の4常任委員会が14日開かれ、山岸勇土木部長は環境農林建設委で今冬の降雪・除雪状況などを報告するとともに、「今後とも関係機関と連携し、冬期の円滑な道路交通の確保に万全を期す」と語った。
 新年度における県営ほ場整備に関する質問に対し、表正人農林水産部長は「ほ場整備関連として17年度補正予算(第1次2月補正)に約47億5300万円、18年度当初予算には約13億3900万円、合わせて約60億9000万円を計上した」と述べた。予算の内容としては「ほ場整備事業を現在実施する、継続中の全ての25地区に配分。県内全域の約351ヘクタールを整備する予定で、13(平成25)年度からの直近5年間の平均整備率が約132ヘクタールであり、今回の予算ではこれまでの年平均の約2・6倍の面積の整備に積極的に取り組む」としたほか、「かほく市の上田名地区など4地区の整備が完了する予定」と明かした。
 商工観光公安委で、普赤清幸商工労働部長は、現在、増築・改修工事中の県立山中漆器産業技術センターについて、「後継人材育成機能の強化を図るため、レンタル工房2室を設けるほか、体験スペース等を配して体験用ろくろ・製作工程説明パネルの設置や、実際の製造工程を体感してもらうなど、製品を見るだけでは分かりにくい伝統工芸の価値と魅力を発信する」と述べた。4月から供用を始める。
 このほか、山岸部長は金沢城公園鼠多門・鼠多門橋の復元整備内容などを説明した。

過去平均約2.9倍、9941台に/今冬の除雪車出動状況

 山岸土木部長は、今冬の降雪・除雪状況を報告し、県管理道路における除雪機械の出動状況は除雪車が累計9941台(うち、4日夜〜13日朝に約3割の3210台)、過去5ヶ年平均の約2・9倍、散布車が累計7249台(同、約1割の1080台)で、同平均の約1・6倍だった。
 県管理道路の交通状況については、立ち往生車両や倒木等によって国道364号(加賀市山中温泉栢野町〜福井県境)や山中伊切線など5路線5カ所で通行止めとなり、14日時点で国道364号の福井県側で雪崩の危険性があるため、通行止めを継続している。
 道路除雪体制では、小松、金沢で警戒積雪深を越えたことから、6日午後5時に道路除雪本部から道路雪害対策本部へ移行するとともに、拡幅除雪や運搬排雪作業の強化なども行っていると説明。加えて、金沢市ほか5市の雪害対策本部への県職員派遣、応援除雪の実施(金沢、加賀市、宝達志水町)、金沢、小松両市の市民除雪デーに合わせ、県の雪捨て場(桜橋詰、木場潟)を開放した。
 表農林水産部長は今冬の大雪等による農林関係の被害状況を報告。1月10日〜13日における大雪による被害状況は、農業関係がビニールハウスの破損などで被害額約5120万円。林業関係が山腹崩壊1カ所などで被害額約620万円。一方、1月23日の暴風雪による被害状況は農業関係でビニールハウスの破損など。被害額は約1060万円に上った。

hokuriku