日本工業経済新聞社(茨城)
2018/02/14
【茨城】鹿嶋市が10小学校にエアコン設置/18年度当初予算案公表
鹿嶋市(錦織孝一市長)は16日開会の市議会定例会に上程する2018年度の当初予算案を公表した。建設関連では、小学校大規模改造事業に3億7049万円、区画整理地内道路整備事業(社会資本整備総合交付金)に2億4300万円、高松緑地公園体育館解体撤去工事に1億9440万円、市街地液状化対策工事(復興交付金)に1億5744万3000円、茨城国体施設整備事業に8266万円、市庁舎等整備事業に8010万6000円などを計上した。
一般会計の総額は233億8700万円で、前年度比1・2%(2億8000万円)の減。普通建設事業費は、大野原地区の屋内温水プール整備など大型事業が完了するため、前年度比21%(6億930万円)減の22億8984万円となった。
小学校大規模改造では、夏季の熱中症対策などを目的に、小学校の普通教室および学校図書館にエアコンを設置する。対象となる小学校は、波野、豊郷、豊津、高松、平井、三笠、大同東、大同西、中野東、中野西の10校。
このほか、防火シャッター改修工事として、既存防火シャッターに挟まれ防止対策と、災害時に安全に避難が出来るよう整備する。内訳は、エアコン設置工事に3億3000万円、同工事監理委託に1370万6000円、防火シャッター改修工事に2678万4000円を充てる。
区画整理地内道路整備では、平井東部地区内において都市計画道路や区画道路築造工事を行うほか、これに係わる物件移転補償、出来形確認測量業務などを実施する。道路延長は都市計画道路が85m、区画道路が1693mを想定している。
高松緑地体育館解体撤去は、築43年が経過し老朽化のため閉館している同施設の解体工事を行う。解体後の跡地は、茨城国体のための臨時駐車場として活用する予定だ。
市街地液状化対策工事は、鹿島神宮駅西側周辺(面積12・4ha)、鉢形(9・3ha)、平井東部(68・5ha)の3地区で液状化対策工事のモニタリング調査を実施するもの。期間は4月から来年3月末までの1年間。
茨城国体施設整備は、高松緑地多目的球技場に管理棟としてクラブハウスの設置や、ト伝の郷運動公園屋外トイレを様式化に改修、同公園管理棟の補修などを行うもの。内訳は工事に7963万2000円、工事監理委託に289万8000円を付けた。
市庁舎等整備は利便性を向上するため、市庁舎の外構整備や駐車場の排水整備および区画線の引き直しなどを実施する。また、庁舎の向かい側に立地する交流会館の屋根および外壁などを改修する予定だ。内訳は市庁舎外構工事に5940万円、交流館建屋改修に2070万6000円。
このほか、道路関係では幹線道路整備事業に6600万円(対象路線=市道0151号線、市道0155号線、市道0105号線)、橋梁長寿命化事業に8385万2000円(須保居橋、大船津6号、同8号橋の長寿命化、橋梁の定期点検など)、道路維持補修に2億1864万8000円を盛る。
教育関連では、小学校大規模改造のほか、中学校にエアコン整備のための実施設計や防火シャッター改修工事に2208万6000円などを計上した。