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北陸工業新聞社
2018/02/10

【福井】交通渋滞解消へ使命感を発揮/建設業が懸命な除雪作業/記録的豪雪に対応

 4日から降り続き記録的な豪雪となった福井県内。北陸の交通の大動脈国道8号上で発生したトラックなど最大約1500台の立ち往生をはじめ街なかも大渋滞をまねき、日常生活をパニックにおとしいれている。
 国の福井河川国道事務所や県、市町では建設業と連携した冬期の除雪計画に基づき作業を開始したものの次から次で、昼夜を問わず奔走しても間に合わない今回の降りよう。福井県建設業協会の坂川進会長も「全会員に呼び掛け、割り当て区域の除雪に全力で当っているが目いっぱい」と想定外の非常事態を受けとめ、今後も使命感を発揮し安全安心の確保へ万全を期したい構え。一方で「除雪が遅い、荒い」などの苦情も多く寄せられ、関係者の懸命な作業に対する無理解も露呈。今後は背景のオペレーター不足や除雪費削減など課題解決へ見直しも必至。県土木部道路保全課によると「建設業にはフル稼働でお願いし車道除雪に479台、歩道除雪に34台の合計513台、凍結防止散布車191区間に35台(7日朝から8日朝まで)が繰り出す状況」という。福井商工会議所や日本政策金融公庫福井・武生支店、県信用保証協会等では今回の大雪による災害の特別相談窓口を設置するなど機敏に対応する。

【メッセージ】

西川一誠知事

 37年ぶりの大雪で県民の生活に大きな支障が出ている。週末からは、さらに降雪が見込まれる。毎日、各家庭の除雪で苦労されているとは思うが、地域で助け合いながら、事故のないように作業をしてもらいたい。道路上への自動車の放置など、災害対策の支障となるようなことは互いに控え、助け合うようにお願いしたい。県では自衛隊の支援を得て、国道の除雪をはじめ、燃料の確保などに市町や国の関係機関と協力しながら、今後も全力をあげて取り組んでいく。県民のみなさんには一致協力して、今回の大雪の対策を行ってもらいたい。

東村新一福井市長

 市は除雪機械を総動員し道路、交通機関、流通確保に全力を尽くしている。市道の除雪は拡幅と圧雪の除去を強化し進めている。さらに国、県と連携して生活物資の物流確保にも全力を尽くしている。今回の大雪は昭和56年の豪雪以来の非常事態だ。すべての市民が一致協力し、一日も早く通常の生活を取り戻せるよう、力を合わせなければならない。市民憲章に掲げる「力をあわせ、不屈の気概をもって」この難局を乗り越えましょう。

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