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建通新聞社(神奈川)
2018/02/13

【神奈川】県 2月追加補正で公共事業に80億

 神奈川県は2月9日、2017年度2月補正予算案(その2)の概要を明らかにした。1日に成立した国の補正予算に対応するもので、総額85億4100万円のうち80億5527万円が公共事業関係。道路改良や河川海岸といった分野の災害対策に予算を充てる。
 今回の追加補正により、一般会計は1兆9306億円となる。前年度2月の現形予算と比べると、3・1%のマイナス。補正額の財源内訳は、国庫支出金28億8400万円、県債52億7500万円、その他3億8200万円となっている。
 公共事業の追加は、国の「災害復旧・防災減災事業」に対応して、公共土木施設の災害対策を進めるためのもの。
 予算額のうち約78億5000万円は、県土整備局分。この中で予算規模が最も大きい分野は、道路橋梁の29億3203万円。国道135号などを対象とする。河川海岸は引地川他14カ所が主な対象で、予算額26億7800万円とした。砂防・港湾の対象は、高橋沢(伊勢原市)他34カ所。21億1250万円を計上している。都市公園(東高根森林公園他1カ所)には8800万円、市街地再開発など(地籍調査費補助)には4174万円を投じる。
 残る2億0300万円は環境農政局分の事業。鬼柳(小田原市)他2カ所で土地改良を行う計画だ。
 今回の追加補正にはこの他、羽田連絡道路整備特別補助金2億1500万円、民間障害福祉施設への緊急整備費補助465万円を盛っている。特別補助金は、羽田空港跡地と川崎市殿町地区を結ぶ道路を整備するため、市負担費用の一部を補助するもの。障害福祉施設については、防犯カメラ設置に対して補助する。
 なお、政府の補正予算は歳出総額2兆7073億円のうち、公共事業関係費に1兆0003億円を配分した内容。九州北部豪雨などの災害復旧、自然災害リスクを踏まえた防災・減災対策などを重点的に推進することになっている。

提供:建通新聞社