日本工業経済新聞社(群馬)
2018/02/09
【群馬】群建協 新潟県にアドバイスを 青柳会長「行政が引っ張れ」
ICT土工研修やフォローアップ研修など、ICT対応に積極的に取り組む群馬県建設業協会(青柳剛会長)と新潟県土木部技術管理課との意見交換会が9日に群馬建設会館で行われた。協会の動向を知った新潟県が会合を要請したもの。青柳会長はICT施工の定着について「行政が引っ張っていくべき」とアドバイスした。
冒頭、青柳会長は「生産性向上にしっかり向き合わなければならない。ICT施工に企業や協会がどう取り組むか考える必要がある」とあいさつ。新潟県の韮澤学宏政策企画員は「ICTが新潟県で広がらない。協会の取り組みを参考にしたい」と話した。
討論では、青柳会長が「研修によりICT建機を買うという企業も出てきた。経営者がICTを標準にする意識が必要」と考えを提示。研修を行った利根沼田テクノアカデミーの花坂弘之講師も「効率を考え、補助金利用で対応機を買う企業が増えている」と述べた。
韮澤企画員は「企業は何から始めて良いかわからないようだ」と発言。青柳会長は「判断のためにも研修が必要。ICT活用の目的を理解できる研修であるべき。行政としてどんどんやってほしい」と述べた。また青柳会長は「フォローアップ研修で技術者が刺激を与え合っている。その積み重ねで群馬県をICT先進県にしたい」などと話した。