徳島県南部総合県民局阿南・県土は、富岡港海岸(辰巳地区)防潮堤の耐震診断と全体設計をニタコンサルタント(徳島市)で1月25日に完了した。事業計画区域が国土交通省の所管区域と接することから、今後、両者で境界や事業手法などを協議し、2018年度からの着工を目指す。
延長約770b、高さ約6b。辰巳工業団地の海側堤防として約50年前に整備された。同団地内の工場では発光ダイオードや関連製品、その他多くの工業製品を生産している。今回、南海トラフ巨大地震や津波、紀伊水道の高波に備えて海側堤防の補修または補強を図る。
工事は予算を確保後、既設堤防の補修から行う予定。調査により劣化・変状部(ひび割れ・断面欠損)が判明している。このため堤体部分の工事は19年度以降になる。
辰巳工業団地は那賀川右岸堤防(高さ約7・8b)と桑野川左岸堤防(高さ約5・1b)に挟まれた面積約117fの区域。同団地は徳島県企業局が1968年から97年まで造成した。
場所は阿南市辰巳町。既設堤防のレベル2地震動に対する耐震照査、土質ボーリング、土質試験(液状化特性を含む)もニタコンサルタントが担当した。
提供:建通新聞社